この作品はいかがでしたか?
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イメージ2(冒頭(回想)のみ)
zm×em (未完)
俺の家の近所の広場に、いつも一人で本を読んでいる奴がいた。
広場へ遊びに向かうと、いつも通り木陰で一人本を読んでいるのが見えた。
少し気になった俺は、その人影へ近づいていき声を掛ける。
zm「なぁ、、、いつも思っててんけど、、お前、皆と遊ばへんの?」
em「……私は、一人で本を読んでいる時間の方が好きなので」
と、返って来る。同時に、反応が返って来た事に少しだけ驚いていた。
そのまま少しの間黙っていると
em「それと、私はお前ではなくemです」
zm「! 名前、教えてくれたん、?」
em「お前、と呼ばれるのが少し不愉快だったもので」
と、少しだけ冷たく返された。そのままemさんは本を閉じて何処かへ行ってしまう。
俺は、明日も声を掛けに行こうと決意した。emさんに、興味が湧いたから。
次の日。
zm「emさ〜んッ、!」
em「、、、また貴方ですか?」
少しだけ煩わしそうにされる。
貴方、、、、そういえば、emさんは名前を教えてくれたのに俺は名前を教えていなかった。
zm「emさん、、俺zm、!zmって呼んで!!」
em「zmさん、、、要件がそれだけなら早く帰ってください。私は静かに読書がしたいんです」
emさんはやっぱり冷たい。でも、そこから拒絶の意思は感じられなかった。
zm「emさん、俺読書の邪魔せぇへんから……横、座っててええ?」
em「…どうぞ、ご自由に」
そのまま俺はただ静かに、emさんの横に居た。静かにしているのが余程退屈だったのだろうか。
俺はいつの間にか寝てしまっていた。目を覚ますともう夕方で、周りには人も居なかった。
その事に焦りを覚え、急いで家へと帰る。
母には少し帰りが遅かったと心配されたが、それ以上は特に何も無かった。
そのまま一日は平和に終わる。
また次の日。
zm「emさんッ!遊びに来たで~!」
em「、、、私がzmさんでも読めそうな本を選んできました」
「だから、これを読んで静かにしていてください」
そう言って俺の手に渡されたのは所謂児童書だった。
誰でも知っている様な童話が数え切れないほど載っていた。
正直、あまり興味が持てない。
でも、折角のemさんの好意を無下にする気にはなれなかった。
だって、emさんが俺の為に選んでくれたのが嬉しかったから。
初めて、ちゃんと本を読んだと思う。
しばらく経ってから、emさんに声を掛けられる。
em「どうです?本も少しは面白いでしょう、?」
zm「思ってたより、面白かったッ!」
em「、、、なら、良かった」
そう言ってemさんは初めて俺に優しい笑顔を見せてくれた。
em「私、紅茶を飲みながら読むのが好きなんです」
「zmさんも、どうです?」
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