「あー、久しぶりの休みだぁ!!!」
いつもよりもハイテンションで久々の休みを楽しもうと街を歩く。
(今日は外の空気も吸えたしそれだけで満足だなぁ)
研究員は休み以外外に行けない。いや、行く暇もないし、行く必要もない。というのが理由なのだが行く暇がないというのは仕事が次から次へと来るので休む暇がない。そして行く必要がないのは、欲しいものはほとんどの物が頼めばすぐに送られてくるからだ。なので外の空気というのはとても新鮮で気持ちがいい。
あ、あそこのカフェおしゃれ!あそこもいいけどあれも… と美味しそうな食べ物がある店を見ていると
ナンパ野郎「そこのおねーさん、俺と遊ばない?」
多分私に言っているのだろう。正直言って
クッッッソ面倒臭い。久々の休日なのにテンション下がるじゃん。能力を使えばすぐだけど流石に怒られるな…どう対処しようか悩んでいると聞き慣れた声が聞こえてきた。
瞬先輩「お前、俺の後輩に何してんの?」
棘のついたツルをナンパ野郎に刺そうとしながら睨んでいる瞬先輩と
高橋先輩「零ちゃん、大丈夫?」
と心配をする高橋先輩がいた。二人共無駄に体格がいいのでナンパ野郎はビクビク怯えていた私は終始無言だった。
瞬先輩「さっさと答えろよ。俺の後輩に何してんのかって言ってんだろ」
何故か瞬先輩は不機嫌だった。高橋先輩も殺気が溢れ出てた。隣りにいるだけで怖いくらいだ
ナンパ野郎「え、えと…その…、すすすすすみませんでしたー!!!!」
あ、逃げた。ナンパ野郎は先輩達にビビって逃げていった。
瞬先輩「大丈夫だったか?」
「は、はい…ありがとうございました。」
そうお礼をいい、疑問が出てきた。
「…お二人共、なんでここにいるんですか?」
瞬&高橋「零/ちゃんが休みだったから。」
そう平然という先輩達に引いた。
「…てことは研究所には3人の能力者が居ないと?!」
あ、高橋先輩にも能力があると、ついこの前聞いた。能力【拘束】〈リストゥレイン〉どんなものでも拘束ができるというものだ。
3人の能力者が居ないという一大事に声を荒げる。
高橋先輩「まぁ、そうだな。」
瞬先輩「でも研究長いるし、もしものことにはならねぇだろ。」
「そうかもですけど…というかなんで私が休みだったからって先輩達まで休むんですか…」
瞬先輩「ま、いいじゃん。それよりもさっさと遊び行こうぜ」
「えー、今日はゆっくり食べ歩きしたかったんですけど」
高橋先輩「まぁまぁ、俺らと一緒に食べ歩きしよーぜ。何でも奢るから。」
「ま、まぁそういうことなら…」
奢るという言葉にまんまとつられた零ちゃんだった。