No.27 ガブリスライム
不定形魔水類ミズタマモドキ科
体長1m前後
体重8〜15kg
能力値(野生下での平均値)
『力』100〜120
『魔力』0、あっても5程度。
『機動力』150前後
討伐依頼受諾可能最低ランク
G
・カムラ地方にのみ生息。
・パラキスと同じく、たまに見かける。
コイツはスライムガブリの親戚でもなんでもない。蛇に擬態する事でカムラ地方を生き抜いている細長いスライムだ。
他のスライムもそうすれば良いのに……とは誰もが考えるはずだが、何故こいつらが通常の進化とは異なる、収斂進化のようなものを選択するのかはまだ分かっていないので俺も確かな事は言えない。
餌となるもの、行動範囲、縄張りに現れた他のスライムを威嚇して追い出そうとする事。等々の事柄はほぼ全て通常スライムの頃と同じだ。
寧ろ違いがあるとすれば、ガブリスライムは細長くなってしまった事でスライムの最も得意とする攻撃方法である『伸縮を利用した体当たり』の挙動が通常個体よりも若干遅れるため、縄張り争いの際に先手を取られてしまい、劣勢を覆す事が出来ずに敗走する事が多い。とかそのくらいだろうか。
……もう分かると思うが、はっきり言ってしまえばコイツは進化したせいで弱くなっているのだ。
しかし、だからといってこの生存戦略は無価値ではない。
実際、奥地までは生息域を広げる事のないガブリスライムの天敵はスライムガブリくらいなのだが、こいつらは目が悪く、また共食い等もしないためにまず襲われる事はないのだ。
というかそれならば縄張りなんて必要ないような気もするが、それはスライムの性とも言える本能的な行動であり、彼等には直しようがないのだろう……
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