[ 主人公 視点 ]
「 こんな細腕で剣なんて持てるのかよ 」
「 なぁ? 」
「 ・・・ !! 」
” 最悪 ・・・ ! ”
” 関わるのは絶対に避けたかったのに! ”
” 諸悪の根源の皇太子 ”
第 3 話
「 ・・・ 生意気だな 」
「 名は何と言う 」
「 ・・・ リアム・ローレイス 」
( ク ッ
「 ローレイス ・・・ あぁ 」
「 あのガサツ行き遅れ女がいると有名な 」
「 !? 」
” な ・・・ なんですってえぇぇぇ !? ”
( ガォォ
〝 は っ ・・・ 〟
「 なんでも男に混ざって剣を振る 」
「 獣のような女らしいな 」
( ぷるぷる
「 それが婚約者なんてワーグマンも 」
「 とんだ貧乏くじを引いたもんだ 」
” ぶん殴りたい ・・・ ! ”
” でもここは我慢よリナリー ・・・ ! ”
( ぎん っ
( ぴく っ
「 ・・・ ! 」
「 ・・・ 気にくわねぇな その目 」
「 面白い 」
( ス ッ
( ピタ ッ
「 ・・・ !! 」
「 俺と戦え 」
「 リアム・ローレイス! 」
「 そして俺が勝ったら 」
「 お前は俺の奴隷だ! 」
” は ・・・ !? ”
” どうしてそうなるのよ! ”
” やっぱり ”
” とんでもない暴君皇太子だわ ・・・ ! ”
「 どうした怖気づいたか? 」
「 その剣は飾りか? 」
” でも我慢よ ”
” 我ま ・・・ ”
「 お前みたいな弱虫が次期当主とは! 」
「 ローレイス家も落ちぶれたもんだな! 」
” ・・・ は ・・・ ? ”
” 帝国屈指の実力を誇る ”
” 我がローレイス家が ”
” 落ちぶれたですって ・・・ ? ”
” 私自身のことならともかく___ ”
( ば っ
「 !! 」
「 お ・・・ 」
( ビシ ッ
「 その勝負受けて立ちます 」
「 ですが僕が勝ったら 」
「 先程の言葉訂正して下さい !! 」
「 いいだろう 俺に勝てたらな! 」
( ギィン ッ
〝 キャ ー ッ 〟
「 危ないから離れろ! 」
( ガ ッ
( キン ッ
〝 ヒュウ ♪ 〟
「 やるな あのチビ! 」
「 ほう ・・・ 」
[ 皇太子 視点 ]
( ガキ ッ
「 ・・・ ! 」
( じん ・・・・
” こいつ ・・・ ! ”
” チビで女顔のくせになんて力だ! ”
( ギリ ッ
” この俺が押されるだと ・・・ !? ”
[ 主人公 視点 ]
” 私は___ ”
” 剣なら誰にも負けない !! ”
「 参りました! 」
( ガツ
「 私の勝ちね! 」
( ぜぇ ・・・ ぜぇ ・・・
「 はぁ ・・・ 」
「 もうお嬢様に敵うやついませんよ 」
〝 はぁ はぁ 〟
「 全くです 」
「 騎士たちの中でも上位に居る我々 」
「 ローレイス騎士団を下すのですから 」
「 本当にお嬢様は大した方だ 」
「 それだけに惜しいですな 」
「 女性でなければ 」
「 名を馳せる騎士になったでしょうに ・・・ 」
[ 皇太子 視点 ]
( ギギン ッ
( ガガガ ッ
「 お前 ・・・ っ 」
” 流石オスマンに並ぶ ”
” 騎士の名家なだけあるか ・・・ っ ”
( キィン ッ
” こんなやつが今まで ”
” 表舞台に上がらずに居たとは! ”
( ガガ ッ
[ 主人公 視点 ]
” もっと強くならなければ ”
” ローレイス家のため ”
” リアムのため ”
” 私は___ ”
[ 皇太子 視点 ]
( ヒゥ ッ
( ガク ッ
「 !! 」
” しま っ__ ”
[ 主人公 視点 ]
( キィン ッ
( ガラン ッ ・・・
” 勝った ・・・ ! ”
〝 はぁ はぁ 〟
「 く ・・・ 」
「 マジかよ! 」
「 あのディランに勝ちやが った! 」
〝 いや 〜〜 〟
〝 ディラン様 ーー !! 〟
「 へぇ ・・・ やるね 」
〝 ふ ー ___ 〟
「 ・・・ 僕の勝ちですね 」
To Be Continued …