チリリリリ…チリリリリ…
早 朝5時30分、目覚ましの音と共に重い瞼を開け目をこする。
今日もまたつまらない学校へ行く。なんでこんな早い時間に起きなくてはならないんだ。
洗面所で顔を洗い少しでも目を覚ます。髪をとかし、面倒くさいから髪は結わない。
学校へ行くことのだるさと戦いながら、制服を着る。あぁ、全てが面倒くさい。
朝ごはんは、パンを1枚トースターで焼き、バターを塗り食べたら歯を磨く。
学校へ行く決意ができたら、玄関でゴソゴソと鞄を漁り持ち物を確認。靴を履き、
“いってきます”と共に少し重い玄関のドアを開け学校へ向かう。
いつもと変わらない道を1人でゆっくりと歩く。外へ出ても体は重い。今すぐ帰りたい。
梅干しのような赤い信号が青へと変わる。信号を渡りきった後、私の目の前に何かが現れた。
私はそれを見た瞬間、それに一目惚れしてしまったんだ。
青空に浮かぶ雲のような白い、つやつやな肌。
体に張り付くような髪は、黒く長い。
真面目な1面や、甘い1面、全ての中身が揃っている性格。
こんな素晴らしい”それ”が存在していていいのだろうか。
私が一目惚れしたもの。それは_
*おにぎり* だった。
つやつやと白い米、黒く長い海苔、完璧な中身の具。
なぜこんなに素晴らしいものがこの世に存在しているのだろう。
私はその素晴らしさに、 思わずおにぎりへかぶりついてしまった。
少しもちもちとした米、パリパリの海苔、中身はすっぱい梅干し。
口の中で全てが合わさって最高の気分だ。
全てたいらげると、数分前の重い瞼と体はなくなり、すっきりした気分になった。
なんだか今日は頑張れそうだ。よし、学校へ行こう。
そして私は軽い足取りで学校へ向かった。
(おにぎりがあっただけの話です。)
コメント
5件
これ続けるのきつすぎやしないか?恋した?相手食っちまってるよ(?)
これずっとやってたら国語の成績上がりそう
最初どういう物語かな〜って楽しみにしてたらおにぎりでした🍙おもろくて好き🍙🍙🍙