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【ツンデレ】
br×kr
↓
わんく
↓
kr「はぁ一全然痛くないからもう良いわ。 Broooock〜」
きりやんは足つぼから降りると、ソファーに座っていた僕に抱きつく。
僕は待ってましたと本をその辺に置いて、きりやんの頭を撫で、サラサラの金髪にキスを落とした。
きりやんは顔は平静を保っているように見えるが、髪の毛をかき分けると出てくる耳は赤い。
キスだけでこんなに恥ずかしがっちゃって、やっぱりきりやんは可愛い。
更にそれを隠せていると思っているところが萌える。
br「やっぱ、きりやんなんだよなぁ・・・・・・」
kr「っは、当たり前だろ」
可愛い可愛いと頭を撫でながら呟くと、少しだけ頬を赤く染めながらもドヤられる。
それがまた可愛くて、もう一度キスをした。
不意打ちだったのか真っ赤っかに染まる頬。
br「照れてる?かわよ」
kr「は?照れてねーし」
僕に赤い顔を見せないためか、きりやんはそっぽを向いた。
照れてるなぁ・・・・・・と思っても、きりやんは絶対にそのことを認めない。
これを、世間ではツンデレと言う。
br「ねぇやんさ〜ん、キスしようよ〜」
僕がねだると、きりやんは僕を睨みながらも顔をこっちに向けた。
まだほんのりと赤い顔。
br「……………ふふ」
可愛くて思わず笑ってしまう。
きりやんの気が変わる前に、口と口を合わせた。
唇を割って、舌と舌を絡めて、甘く長く、 を交わす。
舌を軽く噛んで遊んでいると、胸板をとんとんと叩かれた。
少し長引かせてから、口を離す。
kr「・・・・・・はぁ、っ、長過ぎ、だっての………………」
キツかったのか、きりやんは息を切らせて僕に文句を言う。
けど、僕は知ってる。
br「でも、きりやんそういうの好きじゃん」
kr「いや、普通だけど」
嫌いって言わないところがツンデレ。
本当は好きな癖に。
顔をもう一度近づければ、ほら、嬉しそうな顔をする。
同じように舌を絡めて、今度はすぐに離した。
kr「ん……………」
ふわりと、満足そうに微笑むきりやん。
油断すると出てくる、そういったデレがすっごく可愛い。
言うと対策されちゃうから、絶対に言わないけれど。
言わない代わりに強く抱き締める。
「んぐ!?」なんて可愛らしい声が聞こえて、そ れだけでもう大満足。
br「かわよ・・・・・・」
kr「・・・・・・っ、別に、可愛く・・・・・・ないし」
きっと首元まで赤いんだろうなぁ・・・・・・なんて。
肩口に埋まった、きりやんの照れて赤い顔を想像した。
顔は恥ずかしがって見せてくれないだろうから、とにかく抱き締めて、この幸福な時間を堪能する。
br「ん〜、天国より天国」
kr「なんだよそれ」
フィーリングのままに呟いたのを拾われた。
br「今の気分」
kr「…………」
何か言われると思ったが、何も返ってこない。
きりやんを見ると、なんか呆れたような顔をしていた。
なんかそれ、僕が変なこといったみたいじゃんか。
br「何?きりやん」
kr「いや・・・・・・まあ、いいや」
気になるけれど、きりやんは何も言ってくれない。
追求をやめて、また抱き締めに戻る。
きりやんはツンデレだから、面と向かっては好きって言ってくれないけれど。
会話も恋人っぽく無いけれど。
こういう他愛ない会話も、たまには良いかな。
なんて。
絶えることなく響く雨の音を聞きながら、そう思った。