「南雲さん、新しいプロコン欲しい」
「この前、新しいゲームソフト買ってあげたでしょ〜」
「でも、欲しい」
「ダメ〜」
―こうして、南雲へのおねだり作戦は失敗に終わった。
しかし、直は諦めない。次なるターゲットは神々廻。
「神々廻さん、新しいプロコンが欲しい」
「ごっつ高いやん」
「じゃあ、スマブラで勝ったら買って」
「……まあええか」
まさかの即答。
神々廻はスマブラをほぼ触ったことがないが、相手はゲームばかりしているとはいえ小柄な少年。そこまで強いとは思えなかったのだ。
「勝てばええんやろ?楽勝やん」
──そう、思っていた。
キャラ選択画面
「(直ちゃんのことやから、ピカチュウとかそこら辺やろ)」
神々廻は、直が可愛いキャラを選ぶと思い込んでいた。
──しかし、画面に映ったのは「KAZUYA MISHIMA」。
「え?」
「……な、なんでそんなごっついおっさん選ぶん?」
「スマブラは可愛さじゃ勝てない。性能が全て。」
「お、おう……?」
混乱しつつ、神々廻も適当にスネークを選ぶ。
「ほな、やるで?」
「……うん。」
──そして試合開始。
結果:神々廻、ボッコボコにされる。
開始数秒で直のカズヤの「風神拳」にぶっ飛ばされ、コンボで空中に持ち上げられ、一方的に攻められる。
神々廻は終始、何が起きているのか分からないままリング外へ吹っ飛び続けた。
試合終了後、呆然とする神々廻。
「……なんや、これ……」
「プロコン、買って」
「……しゃあない」
かくして、新しいプロコンを手に入れた直。
その様子を見ていた南雲は、腹を抱えて大笑いしていた。
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