コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
中学で出会ったあなた に、私は恋をした。
あの子もあなたに恋心を抱いていた。
拝啓 あなた へ
あなたを愛していました。
いつもあなたを目で追っていました。
いつもあなたのことを考えていまし
調子に
た。
あなたの人間関係を全て把握しようとしました。
お下品な言動も極力避けてきました。
あなたの写真は千枚を超えていました。
愛していたんです、本当です。
中1の夏、私はあなたを知りました。
髪が少し長めで、肩幅が広く、学ランが映える男の子で、興味を持ちました。
クラスは違えど、 私はあなたが女の子でないと、すぐに気が付きました。
同じ部活に入る頃、私の存在を知ったでしょう。
私の第一印象は最悪だったと思います。
うるさくて、ガサツで、可愛くない奴。
中2の夏、私はあなたに告白をしました。
体育祭を終え、その後の部活でした。勇気があまり出なかった私は、「好きです」と 言って逃げてしまいました。
“あの”子があなたを好きなのは知っていました。
私の小学校の頃からの同級生。10年の仲のある女の子。私は”あの”子と一緒に恋話をしました。
私は好きな人がいる、髪の長い、肩幅のある男の子だと、あの子に話しました。 数日経ち、あの子は「私もその人の事、好きになっちゃった」と言うんです。
あの子が。あなたを。
恋愛には、ライバルの存在は仕方の無いことであると私は分かっていました。
ですが、小学校から私の恋路は、あの子によって邪魔されてきました。 もうそんな思いをするのは懲り懲りでした。
私はあの子に、「告白してくる」と一言放ち、あなたに告白しました。
その後、あの子があなたに告白したのを私は知っています。
あなたは断った。私の方を大切にしたいとあの子に言った。あの子は落ち込んだのでしょうか。
あなたはあの子を抱きしめた。
あの子は、あなたに告白してきたという事を、私に伝えました。あの子の性格上、あなたに抱きしめられた事を私に自慢するために、「猫みたいな体温だったよ(笑)」と私に言い放ったのです。
あなたが返事をくれたのは、あの子を抱きしめた3日後でしたね。
「俺も好きです」と、朝は誰も通らない、廊下の曲がり角で返事をくれました。
あなたと毎朝空き教室で抱擁し、移動教室では手を振る毎日が幸せでした。
あなたはあの子が断られて落ち込んでいる姿を見て 、申し訳ないと思い、不必要な優しさで、あの子に構ってあげた。
あの子は付け上がって、あなたにちょっかいを出し始めた。振られても懲りなく、「私のものにする。」と。
あなたは放って置くべきだった。
後で知りましたが、あなたはあの子の告白をはっきりと断っておくべきだったのです。
あなたは優しさという自身のエゴで私とあの子を傷つけました。
あなたはあの子に、「俺、まだ断ってないよ」と言ったことがあるらしいですね。。。?
同級生にからかわれることは中学生では当たり前。同級生の女の子達に冷たい目で見られるのはよく分からないけれど、あなたはそれらを気にしていた。
だから、
中2の冬、あなたは私を振った。
あなたがいれば、私は何も気にならなかったのに。
あなたと行った花火大会と地域のお祭りの思い出が忘れられない。
あの子をキープして私と半年間付き合っていたという事だろうか。
「俺と(私)が別れて嬉しいでしょ」
あなたはあの子にそう、言い放ちました。
乙女の恋心を、あなたは乱雑に扱ったのです。
私への「好き」や「愛してる 」は全て嘘だったのかと考える度に、頭がおかしくなる。
あなたを考える度に吐き気がする。
あなたを想って、嫉妬して、苦しんだ私の気持ちが
全て無駄だったかのように、
あの子の存在自体が、私の生き様を一蹴した。
あなたの存在自体が、私の深い傷となった。
愛していたのに
愛していたのに
愛していたのに
愛されない。
敬具