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9月が始まり、始業式を終えた教室に生徒30名がそれぞれ好きなことを話しながら先生を待っていた。その中に、一際目立つ茶髪の少年がいた。彼の名前は佐伯海斗、このクラスの一軍男子だ。趣味はサッカーにゲーム。そして、
満「はい、皆さん席に着いてください。」
自身のクラスの教師である満の観察だ。満は優しい声で生徒達に呼びかけ、それに全員が従った。
満「始業式お疲れ様でした。今学期からもよろしくお願いします。では、早速ですが色々と連絡があります。」
満はその日の連絡をしていき、その日の学活の時間は終わった。
下校の時間になり皆が帰路へ着く中、海斗だけが教室に残っていた。
満「佐伯さん、どうしました?早く帰らないと暗くなりますよ?」
満はなかなか帰ろうとしない海斗に話しかけた。
海斗「別にいいじゃないですか。帰らなくっても」
海斗は甘えるような声でそう言った。
満「ダメです。帰らないと親御さんが心配しますよ?」
満は動じずに淡々と告げた。しかし、海斗は食い下がらずにこう言った。
海斗「先生が家まで送ってくれるなら帰りますよ」
海斗の言葉に満は
満「ダメです。早く帰ってくださいね」
と言って海斗を家に返した。