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「お帰りなさいませご主人様♡」
こんちにわ弦月です。僕がなんでこんなことしてるかだって?最近推しができて金欠だから男性専用メイド喫茶してるんだよね。時給もいいし、地味に楽しいし、あとスカートもだけど制服がかわいい!!!
「弦月くんに会いたくなっちゃってまたきちゃった♡」
「わ〜!僕も会えて嬉しいです〜!」
んな訳ない。嬉しいわけないじゃん。しかもこの人僕の体ベタベタ触ってくるから嫌なんだよね。どうにかしてほしい。この前来店してきたときなんか名刺渡してきて胸触り始めたし…ホントに気持ち悪い…
「今日は弦月くんに言いたいことがあって…」
「どうされました?」
「弦月くんってこのあといつ上がれる?」
「ぇ、あっと…30分後には…」
「じゃあ少しだけおじさんに着いてきて欲しいんだけど…」
「あ、あの!その、上がったあとは用事があって無理で…えっと、ごめんなさいっ!」
「そっか〜、残念だ!」
「はぃ、ごめんなさい…」
よし、面倒事に巻き込まれないよう断れる僕偉い。ていうか普通に用事あるのは事実だし。用事は何だって?夜にやる推しの配信をみたいからに決まってんだろ!!オタクなら分かれよ!!
「ふぅ…終わった〜!!!」
「お疲れ様。はいこれ、差し入れ」
「わ、ありがとうございます先輩!」
この方は僕が入って間もないころにいろいろと教えてくれた先輩。先輩はとても礼儀正しくて、優しくて、ちょびっと心配性な最高の先輩。よく今さっきのおじさんのことで相談してるんだよね。最近はストーカー的な被害にあってるからそれも相談しといた。
「にしても、弦月くん大丈夫?あのおっさん、完全に弦月くん目当てで来てるけど…ストーカーとか…」
「先輩がいるので大丈夫です!」
「それはそうだけど!もし一人のときに襲われたりしたらどうするの?」
「これでも武術は習ってたので。いざと言うときは使っちゃいます!」
「対抗策があるならいいんだけどね…」
「…あ!もう上がって大丈夫だよ!今日は俺ついていけないから気をつけてね?何かあったら連絡すること!!!」
「わかりました!それじゃあ失礼します!」
「早くしないと配信間に合わなくなっちゃう!」
「げ、弦月くん!!」
「へ?だれ?」
自分の名前を呼ばれ振り向く。目線の先には今さっき接客したおじさんがいた。
「ぇ、あ、ど、どうされたんですか?」
「やっぱり我慢できなくてついてきちゃった!」
いや、ついてきちゃった!じゃないって。もしかしなくても最近のストーカー的な被害ってコイツ…?
「や、あの、用事があるって…」
「言いたいこと言ったら帰るから♡」
「何分ぐらいで終わりますか…?」
「3分ぐらいだよ♡」
スマホで時間を確認する。3分ぐらいなら走ったらギリ配信に間に合う。大丈夫。イラつきを我慢して話を聞こう。聞き終わったらすぐ帰ればいいだけ。
「早速、弦月くんとは付き合って半年だから先のことをしたいんだけど…」
「……は?つ、つきあってって、つきあってない…」
「今からでもいいかな?我慢できなくて…♡」
「ぇ、いやっ!はなしてっ!んぐ、んん”、♡」
手首を捕まれ必死に抵抗する。そんなこと気にせず無理矢理キスをされる。ファーストキスは好きな人にしようって決めてたのに…。
「んぐ、ぅ”、ぷはっぁ♡」
「弦月くん顔とろとろだね…♡」
最悪。顔とろとろとか言うな。ホントに最悪。早く武術で抵抗しないと…と思い動こうとするが体が動かない。体が動かないというか、腰が抜けて動けない。
早く抵抗しないと服を脱がされる。もしかしたら先のことをホントにされるかも。そう思った瞬間、中に太く、生暖かいものが入れられる。
「んぉ”っ、♡はぇ、や、だめっ」
「かわいい声で鳴くんだね♡さすがおじさんの彼女♡」
「やだ、こわぃ、いや、ひぐっ♡♡ぉ”くだめ、♡」
こわい。快楽が波打ってくる。快楽が来てはただただ甲高い声で鳴くことしか出来ない。そんな自分に苛立ちと、不快感を感じる。
「ちょっと!!!何やってんすか?」
「ぅえ?や、たすけっ!!んぐ、んん”♡んぉ”ぉ”♡♡」
「え、なにこれ野外プレイ…??」
「ッチ…」
「は?ちょ、ちょっと!!!」
お兄さんが来たからだろう。おじさんはすぐさま抜いて逃げていった。ファーストキスも、ハジメテもなにもかも奪われたんだと思うと、吐き気と涙が出てくる。
「ぇ、ちょちょ、大丈夫?」
「ぐす、助けてくれ”て、ありがとう”ございます”っ!!ひぐ、」
「こっちも、今さっきの人捕まえられなくてすみません、1人で帰れますか…?」
「はぃ、すみません、ホントごめんなさい、ぐす…」
「あ、え?ちょっと!!……走ってっちゃった」
「…心配だけど僕も早く帰って配信しないと」
「はろはるー!!にじさんじ所属バーチャルライバーの甲斐田晴でーす!!!」
「配信間に合った……晴くんも遅れてたんだ。」
「にしても、今日最悪だったな。早く警察のところ行かないと…」
「ぐす…あれ、なんで泣いて……ひぐ、うう”、ぐす、こわかった…」
いつの間にか泣いていて、晴くんの配信をほったらかして泣きじゃくる。何を思ったのか、スパチャと一緒に自分の事情コメントも送ってしまい後悔する。
「……最悪、読まれないといいな」
「ぉ、スーパーチャットありがとうー!!なになに、今日最悪なことがあったので______」
読まれた。最悪、絶対引かれた。なんでスパチャでこれにしちゃったんだろう。おわった。
「そっかそっか、最悪なことあったんだ。じゃあ甲斐田が励ましてやろう!!!今日はがんばった!!明日は休んじゃえー!!!」
「……かわいいな、」
「ていうか、今日助けてくれた人は誰だったんだろ、見覚えあるんだよな」
「もしかして甲斐田晴…?」