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僕は殺.人鬼 。
気に食わない人はすぐに殺.しちゃう 。
昔からその癖は変わらなかった 。
気に入らないものはすぐに壊したり 、
思い通りにならないと手をあげたりした 。
そんな僕でも 、唯一ずっとそばに居てくれる “ 相棒 ” がいる 。
何があっても離れないで 、優しく接してくれる
そんな彼が僕にとって何よりも大切な人だった 。
彼を傷つける人は1人残らず始末してきた 。
もちろん彼は僕が殺.人鬼なんてことは知らない
そんな純粋なれるが僕は大好きだった 。
ある日 、僕は彼に少し旅に出ないかと誘ってみた
元々僕がそんなことを言うような人じゃなかったからか彼はすぐに了承してくれた 。
道中ではスノードロップが沢山咲いていた 。
スノードロップの花言葉は「 希望 」や「 慰め 」だそう 。
昔花に詳しい人がいて 、そのとき教えてもらったことを少しだけど 、今もまだ覚えてる 。
水 「 なぁ 、っ 」
「 ちょっと休憩せ 〜 へん 、? 」
赤 「 歩きっぱなしだったもんね 、」
「 いいよ 。休憩しようか 。 」
水 「 やった !! 」
無邪気に笑う君が好き 。
優しくしてくれる君が好き 。
僕を見てくれない君は嫌い 。
赤 「 あ 、そうだ 」
「 これあげるよ 。 」
水 「 これ … すの ー どろっぷ … やっけ ? 」
「 いっぱい咲いてたやつやろ ? 」
赤 「 そうそう ! 」
道中にたくさん咲いているからわざわざ僕があげる必要もないが 、君はそんなことを言う人じゃない 。
案の定 、君は 「 ありがとう 」 と言って受け取ってくれた 。
あれから長い時間経っていたから辺りは暗くなり始めていた 。
「 そろそろ行こうか 。 」と言うと疲れているはずなのに 、文句一つ言わずに着いて来てくれる
そう言うところが好き 。
早く行こう 。と手を引かれ 、再度歩き始める 。
しばらく行くと小屋が見えてきた 。
今日はあそこに泊まろうかと言うと何も警戒せず着いてきてくれた
元々この辺りで暗くなることは予想していたから近くに小屋を建てておいて正解だった 。
とは言ってもこの小屋は作業用の部屋として建てたものだから何年も前からずっとある 。
中に入ってからは少し怯えたような表情をしていたが 、その顔もまた堪らなく愛おしい 。
怯えている理由は恐らくこの大量の骨が原因だろう 。
これは今まで僕が殺.してきた人たちのもの 。
正直保管している意味はないが 、埋めるのもめんどくさいので仕方がなくここに置いている 。
れるは勘がいいからこの骨は俺が殺.した人たちのだって気づいているだろうね 。
バレたならもう 、一緒にはいれない 。
ぶっちゃけ 、もうこの世界には飽きていたからそろそろ死.んでしまおうと思っていたから丁度よかった 。
大好きな人と心中 。
こんな幸せなことがあってもいいのだろうか 。
心中とは言っても 、俺がれるを殺.してから後を追うだけ 。
正式に心中と言えるかは怪しいが 、今はそんなことどうだっていい 。
本当はれるにもっと生きててほしいけど
俺の秘密を知ってる人は例えれるだとしても生かしておけない 。
赤 「 巻き込んじゃってごめんね 。 」
「 こんな僕と一緒にいてくれてありがとう 。 」
ザクッと鈍い音がして 、辺りが真っ赤になる 。
せめてこれだけでも 、と埋葬をしてからなるべくれるの近くで自分が死.ねそうなところを探す 。
良さそうなところを見つけて 、木にロープを括る
丈夫な枝だからすぐ折れることもなく 、段々と呼吸が苦しくなっていった 。
れるにだけ苦しい思いをさせないようにと 、自分自身にナイフを突き刺す 。
大量に出血するように何度も何度も刺しては抜くを繰り返した 。
次第に動きが鈍くなって意識が遠のいていった 。
❥ マーダーの花 - end -