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にゃ~ん
深夜午前2時、ある路地裏の中、甲高い猫の鳴き声が響き渡る。
明かりのない暗闇にすっかり紛れ込み、瞳だけが夜の道に爛々と輝いた。
それは、真っ黒な猫だった。
黒く艷やかで触り心地のいい毛をまとい、
深碧と黄色の混ざった、美しい目を持った猫。
その猫は、何かを決心したように、『彼等』のいる場所へと駆けていった。
もう、その猫には時間が残されていない。
いつか、彼らさえもを忘れてしまうだろう。
苦しいかもしれない、辛いかもしれない。
自分が命を掛けてでも助けようとした、助けた、大切な彼等を忘れてしまうかもしれない。
それでも、駆けつけるしかなかった。
かつて、 “ スピードスター ” と謳われた、誇らしい称号と、小さな足音を掲げて。
その猫は、真夜中の街を駆けていった。