※ 初投稿です
ご本人様とは全く関係ありません
誤字や脱字のある可能性大
解釈不一致有り
実際には存在しない病気です
この上記があっても構わない方はどうぞ!
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「おんりーさん」
「貴方は猫々病です」
qn,え?
病院の先生の言葉にぽかんとする。
俺、ことおんりーは、
最近突然眠くなったり、太陽を浴びたくなったり、水を極端に避けるようになったりという、
身体の異常を感じ、今日、病院に来ていた。
静かな病院の中、待合室でぐだ~っとしながら先生の診察が終わるのを待っていた。
そして、やっとこの症状の当てはまる病気が見つかったとのことで、聞きに来たのだが……
qn,な、何ですか?猫々病って……
今まで生きてきた中で、聞いたこともない病名に心底驚きながら、説明を求める。
「その名の通りですよ。貴方は、猫の性質を体に持てるようになってしまったのです」
qn,猫の、せいしつ?
「はい。例えば、熱いのや水が極端に苦手になったり、実際に猫になったり……」
qn,じ、実際に!?
「はい、そうなんです。まだそのような症状は出ていなさそうですけど、明日くらいから……」
qn,そ、そんなぁ……
いや、別に猫になること自体が嫌なわけじゃないが、それがバレるのが嫌なのだ。
だって、実は病気のせいで猫になっちゃうんですなんてこと、皆に言ったらぼんさん辺りに笑われそうな気がする……
絶対にからかわれたくない!
俺がそう決心し、渋い顔をしていると、先生がいきなり俺の方を掴み真剣な顔で俺を見つめた。
「そこで問題なんです」
「実は、この病気は一見可愛らしく見えますが、時間が立つに連れて記憶もなくなり、最終的に完全な猫になってしまう、恐ろしい病気なのです」
「きっと、貴方が人間としていられる時間も長くはない……」
qn,……え?
突然伝えられた衝撃の事実に驚きが隠せない。
この病気にかかると、最終的に完全な猫になる?
記憶も全部消えてしまう?
先程まで、からかわれたくないなとか、あんまり他から見たら深刻じゃない悩みを抱えていたが、
全然そんなことじゃすまないことを知って、身体から自然と体温が下がっていく。
俺は、このまま猫になるしかないのだろうか…?
qn,せ、先生。これって、治す方法とかってあるんですか?
藁にも縋る気持ちで、先生に食い下がる
すると、先生は少し頭を悩ませたあと、俺にこう告げた。
「方法は、あります」
その言葉に、ふっと張り詰めていた糸が緩んだ気がした。
治す方法があるのであれば、まだ助かるかもしれない。
でも、その希望的観測も、次の瞬間に曇り空へと変わった。
「その方法は、誰かの命を救うこと」
「どうしてかはわかりません」
「本当に治るのかもわかりません」
「明確な基準もありません」
「それでも、それが一番可能性が高いのです」
「なるほど……わ、かりました」
静まり返った部屋の中、俺はぽつりと小さな返事をする。
誰かの命を救うとはどういうことなのかも、
どうしてそれをすれば治るのかも、
先生の言う通り、本当に何もわからない。
でも、今はそれ以上に成す術がないのだと、質てしまったからには、それをするしかないだろう。
俺は、重たい気持ちのまま、その病院から出ていった。
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