雨音は激しさを増していた。稲妻が空を裂き、部屋を白く染める。
美咲はナイフを構えたまま、荒く息をつく。体中に無数の傷が走っていた。
「……しつこいわね。」
だがライアは平然と立っていた。口元には血をにじませながら、狂気じみた笑みを浮かべている。
「おいおい、もうバテたのかよ?まだ楽しみ足りねぇんだよ!!」
「……っ!!」
次の瞬間、ライアの体が再び消える。
ヒュンッ!!
美咲はかろうじてナイフを振るったが、空を切る。
「遅いんだよ!!」
背後からの蹴りが、美咲の腹をえぐる。
ドガァン!!
美咲は壁を突き破り、庭へと転がり出た。
「く……そ……!!」
立ち上がろうとする美咲を、ライアが容赦なく踏みつける。
「終わりだな。」
ライアはポケットから小さなカプセルを取り出し、それを口に放り込んだ。瞳がさらにギラつく。
「悪いな、吉田を引っ張り出すためには、ちょっと犠牲が必要なんだよ。」
「……っ……誰が……やられます……か……!!」
美咲は最後の力を振り絞ってナイフを振るう。
だが——
バシュッ!!
ライアの拳が先に動いた。
美咲の胸を、鋭く貫く音がした。
「……あ……」
ナイフは、無力に転がった。
「終わりだ。」
ライアは美咲を冷たく見下ろし、拳を引き抜く。
美咲は、ゆっくりと膝をつき——
「……蓮……翔太……」
最後に、微かに仲間の名前を呼んだ。
そして——
ドサッ……
美咲は、二度と動かなかった。
ライアは血まみれの拳を見つめ、満足そうに笑う。
「さぁ、吉田ァ……これでお前も、黙っちゃいねぇだろ?」
嵐の夜、狂気の呼び声は止まらない。
コメント
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56すなあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ" 結那ちゃん!!最終形態だ!!(?)hurariに変われ!!(
今回も神ってましたぁぁ!!! ララララライアたんっ、、、、!?!?!?!?!?(((うるさ 美咲ちゃぁん!?!?いやでも流石ライアたんかもしれない、、 これにはよっしーも流石にやばいかもやぞ、、、?? 続きもめっっっさ楽しみぃぃ!!!!!!