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新作
【灯火が導く未来】
原神の2次創作だよ☆
では!いってらっしゃ~い💧🔥
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𝓟𝓻𝓸𝓵𝓸𝓰𝓾𝓮
璃月港の朝は、いつもと変わらず静かだった。
海からの風が心地よく吹き、街の喧騒が遠くで鳴り響く中、
私ははいつものように街の片隅の甘味処で杏仁豆腐を口に運んでいた。
彼女の目には、毎日見慣れた景色が映る。
しかし、その平穏な時間こそが、何かが動き始める予兆であることを、
彼女はまだ知る由もなかった。
「ん~ッ、おいし~!♡」
私は満面の笑みを浮かべ、口元に残った白いクリームを手のひらで拭ったその瞬間、
周囲の空気が微かに変わった。
街の人々が忙しなく行き交う中で、私は少しだけ耳を澄ましてみた。
だが、特に何か異常があるわけではない。
視線を戻すと、目の前の杏仁豆腐がまだ残っている。
そのとき、
ふっ
と、何かが胸の中で揺れるような感覚を覚えた。
普段なら見過ごしてしまうような小さな違和感。
でも私はその違和感を無視できなかった。
何かが、確かに近づいてきているような気配がする。
「何だろ、、、?」
ひとりごちてから、私は空を見上げた。
雲一つない青空の下、風が心地よく吹き抜けている。
だが、私は知っている。
感じることができる。
どこか遠くで、目に見えない「力」が動き出していることを。
「、、多分気のせいだよね、(笑」
小さく笑いながらも、私はその胸の奥の不安を振り払おうとした。
しかし、知らぬところで、運命の扉はすでに開かれ始めていた。
その数時間後、璃月を訪れていたウェンティと、鍾離先生、そして魈が立ち寄ることになる。
彼らとの出会いが、私にとっての新たな冒険の始まりとなるのだった。
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𝓟𝓻𝓸𝓯𝓲𝓵𝓮
𝓷𝓪𝓶𝓮 瑠月静空
𝓪𝓰𝓮 16歳
𝓮𝓵𝓮𝓶𝓮𝓷𝓽 炎、水(特殊)
𝓫𝓲𝓻𝓽𝓱𝓭𝓪𝔂 5/2
𝓑𝓲𝓻𝓽𝓱𝓹𝓵𝓪𝓬𝓮 瑠月(瑠月港近郊)
𝓹𝓮𝓻𝓼𝓸𝓷𝓪𝓵𝓲𝓽𝔂 真面目、内向的で控えめ、自分を守るために感情を抑えることが多い
𝓵𝓲𝓴𝓮 甘いもの、お菓子作り
𝓭𝓸𝓷’𝓽 𝓵𝓲𝓴𝓮 特になし
𝓼𝓹𝓮𝓬𝓲𝓪𝓵 𝓼𝓴𝓲𝓵𝓵𝓼, 𝓪𝓫𝓲𝓵𝓲𝓽𝓲𝓮𝓼 お菓子作り、炎元素、水元素
𝓬𝓲𝓻𝓬𝓾𝓶𝓼𝓽𝓪𝓷𝓬𝓮⇣
静空は璃月の小さな村で、普通の人々とともに平穏に暮らしていたが、
彼女の出生には秘密が隠されていた。
彼女が生まれた時、璃月の間で
「双極の灯火」
が次に現れる兆しとして語られ、その血が彼女に宿ることとなった。
静空はそのことを知らず、普通の少女として生活していたが、10歳の時に突如として水と炎の力に目覚め、
周囲の人々から注目されるようになる。
幼少期のある出来事で、彼女はその力を恐れ、抑え込もうとするようになった。
静空の力の暴走は時として危険であり、彼女はそれを制御できずに過ごしていたが、
最近では少しずつその力に向き合い始める。
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𝓮𝓹𝓲𝓼𝓸𝓭𝓮𝟏
璃月の朝、いつもと変わらない穏やかな光が街を包んでいた。
私は今日も、甘味処で杏仁豆腐を楽しんでいる。
ひと口食べると、ほっとするような甘さが口いっぱいに広がり、気持ちが少し軽くなる。
こういうひとときが、私の日常の中で最も安らげる瞬間だ。
しかし、今日はいつもと少し違った。
スプーンを口に運びながら、ふと店の外の風景に目をやる。
璃月港の風景が広がっている。
小さな船が波間を行き交い、港の街の賑わいが遠くまで届いている。
空は澄み渡り、風が心地よく吹いている。
でも、その風景に不思議な違和感を覚えた。
なんとなく、何かが動き始めた気配がする。
「何だろ、、、」
小さく呟くけれど、それでも胸の奥に何か引っかかる感覚が消えない。
普段ならこんなことを気にしないけれど、今日はどうしてもその感覚が拭えない。
その時、突然店の扉が開かれ、ウェンティが陽気に入ってきた。
彼がここに来ることはよくあるけれど、今日は少し違った。
「おっと、ごめんね~静空。」
ウェンティの顔がにっこりと笑って、私の目の前に現れた。
「ウェンティ、、、?」
どうしてこんなに突然来たのだろうかと、少し驚いた。
「いやぁ、暇だったから、ここの甘味処が気になって。」
ウェンティは楽しそうに言いながら、私の前に座る。
杏仁豆腐を見て、目を輝かせる。
「これが噂の杏仁豆腐?君、実は隠れた美食家だったんだね~!」
少し恥ずかしそうに、私は小さく笑った。
「そんな、ちょっとした趣味ですよ、、、/(笑」
だけど、心の中で不安を感じた。
ウェンティの軽やかな笑顔の中に、何か別の感情が隠れているような気がしたから。
たまに彼は、わざと陽気に振舞う時があるけれど、
その眼差しがどこか真剣だということを、私はよく知っている。
その時、再び店の扉が開き、鍾離先生が入ってきた。
穏やかな歩みで、まるで自分のペースで時間を進めているかのような彼の姿。
「静空、お待たせしたね。」
鍾離先生が微笑んで、席に座った。
「鍾離先生、、、」
思わず安心した。
先生はいつも穏やかで、どんな時でも冷静で落ち着いている。
その落ち着きが、私にとっては心強いものだった。
でも、その安心感も束の間、私の胸に再び不安のようなものが湧き上がってきた。
なんでなの、?どうしてなの、?
私は心の中で自問自答した。
それでも、すぐにその不安を解消することはできなかった。
その瞬間、店の扉が再び開き、魈が店に入ってきた。
静かなけれども、どこか鋭い空気をまとった彼。
私はその存在を感じただけで、何かを察するような気がした。
「どうした?」
魈が冷たい目で私を見つめ、視線が交わった。
「、、、なんでもない、、、。」
私は答えたけれど、心の中ではその言葉を信じていない自分がいた。
彼の眼差しが、何かを突き刺すように私を見透かす気がして。
「静空、君には説明が必要だ。」
魈の言葉に、私は驚くことなく、むしろその言葉を待っていたかのように感じた。
説明が必要?
それはどういう意味?
胸の奥で、また何かが動き出したような感覚があった。
私はそれを無視しようとしたけれど、どうしても心が落ち着かない。
私は自分の力について、ずっと悩んできた。
炎と水、二つの元素が私に宿っているということを、ただの偶然だと思いたかった。
でも、こうしてウェンティ、鍾離先生、魈が私の前に現れることで、
何か大きな出来事が始まる予感が、私の心にずっとこびりついて離れなかった。
「やっぱり、何かが始まるんだ、、、」
そう思った。
運命のように、それが私に関わってくることが分かる気がした。
でも、どうして私なのか、どうしてこんなに胸がざわつくのか、その答えはまだ見えなかった。
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1話 終
next~2話
♡沢山、頂戴、?
コメント
2件
鍾離さん好きー めっちゃ楽しみだ !!
面白そう…… 流石静空っ!