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学校の帰り道、 結奈《ゆな》はうつむいて歩いていた。
今日も同級生で好きな人に、話しかけることに成功して、遊びに誘うまでは良かったけど、服装など、のことを考えると不安になってきたのだ
[仲良くなりたいのにな、、、]
そんな時、いつもの商店街を歩いていると店と店の間に見覚えのない、人1人がやっと通れるぐらいの小さな道があった。
ちょっと気になって、入ってみたらその先にオシャレなお店があった。
看板のようなボードには
[優香の不思議香水やさん
あなたにピッタリの香水をお選びします ]
香水のお店か、優香は店主の名前だろうか
ちょっと入ってみようかな
店内に入ると、小瓶などが並んでいた
[いらっしゃいませ、店主の優香と言います。なにかお探しですか?]
優香と名乗る女性はワンピースを来ていた長い髪をひとまとめにしていた
結奈はさっきまで悩んでいたことを話した
[それはドキドキですね、ふんわり香らせる練り香水がおすすめですよ]
[練り香水?]
[リップクリームみたいに指でとって温度の高い場所、耳裏、手首の内側などにつけるのがおすすめです]
ふんわりなら、苦手でも大丈夫かな
[どんな香りがあるんですか?]
[デートですと、フローラル系がおすすめです、 お客様はふんわりとした雰囲気があるのでフローラルスイートですと魅力がアップすると思いますよ] 香水初めてで全然わかんないからそれにしようかな
[じゃあそのフローラルスイート系でお願いします]
で 、デート!?たしかに男女2人で遊ぶってデートか、今きづいた
フローラル系が置いてある場所まで案内してくれて、3つほど選んでくれた
[この中でお好みの香りをお選びください]
順番に嗅いでみた、真ん中が1番好きだなと思った
[真ん中が好きです]
[それでお決まりですか?]
[はい!]
[では会計の方へ]
少し高いけど、たまには贅沢してもいいよね
[ありがとうございます、またのご来店お待ちしております]
丁寧だったなー、なんだか勇気湧いてきた!
そして、ずっと待ってた約束の日になった
家に出る前に手首の内側に塗った、なんだかリラックス出来て、自信がもてた
[結奈ごめんね、またせた?]
優しいな、不思議と緊張しないな
[ううんちょうど今来たとこ]
[じゃあ、行こうか]
なんか素っ気ないな
[うん、そうだね]
[いい匂いするね、香水?]
え、気づいてくれた嬉しい
[うん、香水]
これなら、今告白しようかな
[話したいことがあるんだけど大丈夫?]
[うん、大丈夫]
ひとつ呼吸をして優弥くんの目を見た
[私ね、優弥くんのこと好き]
[ごめんね、そういうのは俺から言わせてよ、俺も結奈に一目惚れしただから付き合お]
なんと両片思いだったのだ
[はい!もちろんこちらこそよろしくお願いします]
心の中でガッツポーズをした。
[手繋ぐ?]
[うん]
照れながらも手を繋いで歩く2人の男女
その様子が手持ちの鏡に映し出されていた
[上手くいってよかったな]
笑みがこぼれた、
(1つ目のお仕事完了ね)
次のお悩みはどんなものかな
いつ来てもいいように準備しとかないと