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母「あんたなんか産むんじゃなかった!!!」



母「死んじゃえばいいのに…!!」









…お母さんは僕のことが嫌いらしい。


毎日、そう、言われている。


暴言を吐きながら殴られたりものを投げられたり

そんな風に

虐待を受けていた。





毎日心も体も痛かった。





ご飯も充分に食べられなかったし


警察や大人の人に助けてもらうまでは

学校にも行けてなかった。



自分でも逃げようと試みたこともあったし、


…まぁ、死のうともしたこともあった。











でも、


僕はまだ







あの日の言葉を忘れなれない。























それは、僕がもう少し小さい時の事。



今夜は、お母さんがどっか行ってて

安心してすぐに寝れそうだった。


殴られる心配もなく少しほっとしていた。




まあ、、1人は寂しかったけど。




それでも殴られないなら、いいか。と思い、

布団に入る。














何時頃だろうか。



大きい物音などで目が覚め重い瞼をこする。



何が起こったか分からず頭に?を浮かべていると



寝室のドアが勢いよく開いた音が

汚く散らかった部屋に響き渡る。



僕は驚き、急いで布団に潜り寝たフリをする。




〝お母さんだ〟



そう察し




(お願いだから…殴られませんように…!)




僕はギュッと瞼を閉じて、そう祈った。









「…ねぇ」





お母さんの低い声が聞こえ、怖かった。


(もしかして、なにか、怒ってる…のかな、?)





すると俺を布団の中から見つけ出し

俺をじっと見ていた。



俺はただただ怖くて、震えてた。







お母さんは手をあげた








俺は怖くて目をつぶった。




いつ殴られるか分からず




何をしたかも分からず








僕「ごめんなさいっ、!ごめ、っごめなさッ…!!」

















「…」






「ッごめ、なさ…っい、」







「ッえ、…?」









顔をあげた。



お母さんが泣いてた。




何が起きてるかわかんなかった。




お母さんはずっと泣いてた。


ずっと泣いてて、どうしたらいいか分からなかった。




僕「おか、っ、、おかあさん…?」





















そしたらお母さんは僕を強く抱きしめた。


…もっと、困惑した。



「お母さん、ねっ…酔っ払ってるのッ」

「息子君置いて、お酒ばっか、りでっ…ぅうッ…」


『こんな、おかあさんでごめんね』



はじめて聞いた。そんなこと。




その後もお母さんはずっと、寝るまで

自分のことを責めて泣いてた。




母親失格だね、とか

本当ならもっと幸せにしてあげたいとか



そう、思ってくれてたんだね。









お酒が抜けるといつもの怖いお母さんに戻ってしまって。


また普段と変わらない虐待の日々が続いた。









それからはお母さんは、捕まってしまって。


僕は施設に。












お母さん元気ですか。

お酒飲みすぎてないですか。

体調悪くないですか。


幸せ、ですか。








僕は、何とか生きていけそうです。

充分幸せです。



産んでくれて、ありがとう。










でももう少し幸せをねだるなら








僕はまた、お母さんに抱きしめて欲しいです。

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