「それは………」
「それは?」
「カナエさんを助けてくれたからだァ!」
「は?」
いやカナエさんってだれ
「いやカナエさんってだれ」
あ、声にでてもーた
「あの蝶の髪飾りの人だよォ!」
「あぁ〜〜〜!」
「童磨にぶち殺されそうになってた人!」
「……そうだ」
「………まさかですけど…」
「死んでませんよね……?」
「生きてる……けど昏睡状態なんだよなァ…」
あれから…もう半年か…
「そう……ですか……」
「あの時蝶屋敷に送ってれば……」
「俺はカナエさんが生きてるだけで嬉しかったんだァ」
「だから……助けたのが誰でも…お礼したかったんだ」
そのお礼が継子にすることなのか?!
「それは………どうもご丁寧にありがとうございます」
「あと」
「満月の鬼って知ってます?」
「人間との架け橋……カナエさんみたいなやつの事だよなァ?」
「えぇ。」
「それが僕です。」
「お館様への情報提供も僕です」
「なるほどなァ」
「お館様が無惨のこと異様に知ってると思ったら…」
「仲間がいたっつーことだなァ?」
「……仲間……!」
その言葉が、ただ嬉しかった。
人間に。ましてや鬼殺隊の柱に。
鬼である自分のことを
「仲間」だと言ってくれた事。
僕は……
この人を、信じる。
この人に、ついていく。
そう決めた
「僕のこと…仲間!」
「もうこんだけ話したんだァ。」
「仲間だろ」
「……はいっ!」
「お、笑った」
「外では感情を出さないようにしてます。」
「鬼狩りが終わるまで、感情は隠します。」
「ま、ここは家なんで」
「全然笑いますよ!」
「あ、あと、なんて呼んだらいいですか?」
「なんでもいいぜェ?」
「なんなら実弥兄さんとかでも……」
「あ、じゃあ師匠で」
「話聞いてたかおい?!」
「だって継子でしょ?師匠じゃないですか」
「……わァーッたよ。」
「改めてよろしくお願いします!師匠!」
「はいはい。」
ドタドタドタドタ
どこからか足音が聞こえてくる
すると、家のドアが空いた。
僕は鬼殺隊の人な気がして、咄嗟に隠れた
「し、し、不死川さん!」
「こんな真夜中にどうしたァ?胡蝶」
「か、カナエ姉さんが!起きました!」
「えぇえぇえぇぇぇ?!」
「い、今会いに行けるのか?!」
「は、はい。」
「し、支度してくるからちょっと待ってろォ?!」
そう言い、師匠はドアを締める
そして僕に話かける
「カナエさんは鬼の友達を欲しがるってる人だ。」
「姿を隠して着いてこい。」
「は、はい?!」
「わ、分かりましたけど……」
「僕なんかが良いんですか……?」
「いいから早く着いてこい!」
「は、はい!」
そうこうしているうちに……
蝶屋敷に着いてしまった?!
気配と姿は消したが…大丈夫か?!
「こちらの部屋でございます…」
この人も…継子か?
気が強そうだな……
ドアを開ける
「さ、実弥くん……?」
「カナエさん!」
「すまん、ちょっと二人きりにさせてくれ」
そういって、ドアが閉められる。
「カナエさん」
「俺…鬼と…!友達になれたぞっ…!」
「ほん…と?!」
「おう。出てきていいぞ」
「…はじめまして…」
「冨岡咲良です…」
「よろしくお願いします…」
「おいっ!」
「もっと喋ることねぇのかよォ!」
「はぁ…」
いろいろ話した
「ざっとこんな感じッスね…」
「かーわぁーいいわぁー♡」
「べ、べべ別に可愛くないしぃ?!/////」
「照れてるとこもかーわいい♡」
「……ふんっ!////」
「お館様に報告してきます…」
「いってらっしゃーい♡」
ガチャッ
その後実弥とカナエはいちゃいちゃしたとか。
………何をしたとは言わないが…
「お館様ぁ」
「その声は…咲良かい?」
「報告に来ましたぁ(認識されてる…嫌われてない…僕は嫌われてない…)」
「ありがとう」
「十二鬼月…どうします?」
「今度の柱合会議で話すよ」
「いつも通り姿を消していてくれるかい?」
「あ、はい。
あともう一つあって」
「なんだい?」
「えっ…と」
「風柱様の継子になりましたぁぁぁぁぁつっっっ!」
「ついでに花柱様の友達になりましたぁぁっっっ!」
「……え?」
「……いや、え?」
「あんなに鬼を嫌っていた実弥が?」
「はい!ほんとです!」
「……どうやら本当みたいだね」
「良かったね!」
「はいっ!」
「あの…あ、今度の柱合会議…」
「どうしたんだい?」
「姿は出さないんですけど…こ、声…出していいですか…?」
「出てくれるのかい?!」
「あ、はい…」
いろいろ話した。
「もう夜明けだ。帰りなさい。」
「結界を張れば太陽など平気なのですが…」
「あ、無惨に呼ばれました」
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「血鬼術、移動」
シュタッ
「むざあーーーん」
「どしたーーー?」
「黒死牟が手合わせしたいって」
「りょーかい!」
「血鬼術、移動」
「黒死牟ーー!」
「お、来たのか……」
「早くやりましょー!」
「……そうだな」
3時間後…
「決着がっ……!つかない…!」
「くっ………そぉ!」
「き、今日はこの辺とするか…」
「そーっすね…」
「…じゃ、また」
「血鬼術………移動……」
ドゴォォォォォォン!
「た、だだいまがえりまじだぁ…」
「おいおいおいおいィ?!どォしたァ?!」
「じ、上弦の壱と手合わせを」
「……そうか」
次回、炭治郎来ます!
デュエルスタンバイっ!
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