結弦が、目を覚ましたら、自宅だった。
「はぁ…こんな時間か 」
と少し言葉を吐き、机に向かった。
「さっこれで全員帰したね~
で、僕に何か用かな?~~」
すると、肩に乗ってた猫が下に降りた。そして、スクが猫と同じ首輪の鈴を耳に着けた。
「巍鐚?鵺縒痲鑼衢躱黐!」
「あ~はいはい」
(相変わらずトキ無しじゃなに言ってるか分からん)
「麼齲嘛繼鴕霸彌窶輜髏」
「へいへい」
(面倒くせ~)
翔達は、疲れたのか早めに寝た。
翌日になり、結弦は、翔を呼びに行った。
(あいつ遅いな)
結弦は、そう思いながら、翔の家のインターホンを鳴らす。
すると、バタバタと慌てた音と共に翔が玄関の扉から、顔を覗かせ
「後、5秒待って」
と言い残して、また慌てた音が聴こえてくる。5秒経つくらいに、再び玄関の扉が開いた。
「うっし!行くか!」
と元気良く翔が言った。
結弦は、呆れた様に言った。
「後、8分で遅刻だ、走るぞ 」
ここから、学校までは、20分ぐらいで着く。
(全力ダッシュで着く、俺はいいけど結弦は、体育してる様子は、あまり無けど…大丈夫か?)
すると結弦は、先頭を凄いスピードで走っていた。
(はっや…)
翔もギリギリ追い付けるぐらいのスピードだった。結弦の方を見てみると、少し笑ってる気がした。
(楽しいのかな?)
と思いながら、校門前に着いた。
(時間は…本当にギリギリだ)
教室に入るタイミングで、チャイムが鳴った。朝読書5分前の合図だ。
一番端を見たら、せっせと結弦が鞄しまいをしてる。周りを見たら、珍しそうな目で翔を見てる。
(まぁ仕方がないよな…昨日の朝居なかったし。)
(嫌な日常の始まりだ…)