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ー告白の先にー
それから数日が過ぎ、二人の関係は少しずつ変わっていった。
一緒にいることが増え、言葉は少なくても、心が通じ合っていることを感じる日々。
だが、どこかで神谷はまだ不安を抱えていた。
自由が真剣に向き合ってくれていることは分かっていたが、心の中でその気持ちに応える自信が持てなかった。
それでも、自由と過ごす時間がどんどん楽しくなり、次第にその不安も薄れていった。
そして、その日の夜。
二人はまた、静かなカフェで向かい合って座っていた。
入野「……神谷さん、ちょっと言いたいことがあるんです」
自由が真剣な顔をして言った。
その表情に、神谷は少しだけ緊張を感じた。
告白「どうした?」
自由は少し黙ってから、ゆっくりと口を開いた。
入野「俺、これからもずっと神谷さんと一緒にいたいんです。どんなに時間がかかっても、待ち続けます。だから……」
その言葉に、神谷の胸がまた高鳴る。
自由が言いかけたその言葉が、まるで自分の心を呼び覚ますようだった。
神谷「……その気持ちは、俺も同じだ」
神谷は思わず言っていた。
自由は驚き、少し目を見開いた。
神谷「お前が言ってくれたこと、ずっと考えてた。今まで怖くて、何も言えなかったけど……今は、ちゃんと伝えたい」
神谷は、ゆっくりと自由の手を取る。
神谷「俺も、お前のことが好きだ。お前と一緒にいることが、どれだけ幸せか、やっと分かったよ」
自由の目が、少し潤んで見えた。
その瞬間、二人の間にあった全ての壁が消えたような気がした。
入野「神谷さん……本当に?」
神谷「本当だ」
その瞬間、自由は少しだけ恥ずかしそうに笑った。
入野「じゃあ、これからも一緒にいてください。俺、ちゃんと待ちますから」
その言葉に、神谷は深く息を吸い込んで、ゆっくりと答えた。
神谷「これから、ずっと一緒だ」
二人は、しばらく言葉を交わさずに、ただお互いを見つめていた。
その視線が、どれほど心を通わせていたか、言葉以上に感じていた。
そして、最後に神谷はゆっくりと自由に近づき、その手を握り直した。
神谷「ありがとう。お前が待っててくれたおかげで、俺も答えを出せたよ」
自由はその手を握り返し、静かに頷いた。
入野「これからも、よろしくお願いします」
その言葉に、神谷は微笑んだ。
神谷「こっちこそ」
二人は、そっと近づいていき、ほんの少しだけ唇を重ねた。
その瞬間、全ての不安が消え、心が満たされる感覚を二人で共有した。