実は結構昔に書いてたやつ。
なんかエモかったから書きますっ
もっくん✕涼ちゃんです!
どうぞ〜
❤.sida
「月が綺麗ですね」
小説家:夏目漱石が英語教師をしていた時
自身の生徒が”i love you”という文を訳したのを聞き、『日本人はそんなことを言わない。「月が綺麗ですね」とでもしておきなさい』と言ったという話から生まれたこの告白文。
その言葉と対になっており、答えとしても知られているのが「死んでもいいわ」という言葉。
「私はあなたのものよ」という意味があるらしい
❤「月が綺麗ですね」
フェーズ1の時
ずっとずっと大好きだったメンバーである涼ちゃんに勇気を持ってそう告げた
恋愛経験が全くなかった俺なりの精一杯の告白だった
自分で言っておきながら次の言葉を待つのにとても緊張してしまった
俺が待つ言葉は「死んでもいいわ」の7文字だけ
けれど結果は…
涼)んんん?元貴なんで敬語なの〜?
涼)って!月めっちゃ曇ってんじゃん!笑
元)……あぁ…そうだよね
涼)なにー?笑 変なの〜
元)(そうだった…涼ちゃんは馬鹿だった…)
今では誰でも知っている言葉だから流石に涼ちゃんも知っているだろうと思ったが…
そんなことは一切なく、俺の人生初の告白はあっさり終わってしまった
あの日から数年が経った現在
フェーズ2を開幕させて忙しくも楽しい毎日を送っている
変わらないのは俺と涼ちゃんの関係はまだ”親友”止まりだということ
涼)ねー!今日元貴の家行っていーい?
元)えぇ〜?また?笑
涼)お願いしてもいいですか…?(((コテン
元)しょうがないな、いいよ笑
涼)やったー!阿部ちゃんから盗んだあざと攻撃が効いたぞ!笑
滉)え、また遊びに行ったの?ほんと阿部ちゃんと仲いいよね〜
元)はいはい…
俺と涼ちゃんの距離は良くも悪くも何1つ変わっていない
ずっとこのままでいいのかな、、
そう思いつつ俺はまだ、あの日の告白を引きずったまま。
情けないな…
涼)たっだいま〜!!
元)涼ちゃんの家じゃないからね?笑
涼)僕の家みたいなもんじゃーん!笑
涼ちゃんが俺の家に来ることは珍しいことじゃない
ズカズカと我が物顔で俺の家を歩き回る涼ちゃんを見るのは本当に楽しい。
同棲とかしたらこんな感じになるのかなぁ…
なんて妄想するだけで行動には移せない自分を恨む
涼)あぁぁ!!
元)わぁ!!なに!?
涼)元貴見て!
元)ん?
涼ちゃんが指を差す方向を見てみると外には雪が降っていた
涼)わぁー!雪だぁ!
元)本当だ!
涼)一緒にベランダ出よ!
元)うん!
俺たちはすぐそばにあった上着を羽織ってベランダに出た
涼)うわぁー!寒!笑
元)寒いね笑
大量ではないけど、少しずつ落ちてくる雪を見つめながら俺たちは無意識に体を寄せあう
今日の月はとても綺麗
こんな日にはあの日のことを思い出してしまう
今と全く変わらない
元「月が綺麗ですね…」
気がつけばそう口に出していた
隣にいる涼ちゃんはちらっと俺の顔を見てくる
俺らの間に沈黙が広がる
涼ちゃんはまだ俺の見てくるけどあえて気づかないふりをした
やっぱ、涼ちゃんはまだ分かんないか…
結局あの日と俺たちは何も変わらない
多分これからもずっと
こんな遠回しに言うんじゃなくてストレートに言える勇気を持てたらいいのに…
「もうそろそろ部屋に戻ろうか」
そう言おうとした時…
涼『私にとって月はずっと綺麗でしたよ』
長い沈黙を破ったのは涼ちゃんの方だった
元)…え?
俺の目をまっすぐに見ながらそう伝えてきた
敬語だし…なんでだ?
そう思っていると
涼)あれ、そういうつもりじゃなかった?笑
涼)中入ろ!笑
元)待って!
俺は部屋に入ろうと後ろを向いた涼ちゃんの手を掴んだ
知ってる返しと違う
「月が綺麗ですね」に対する返しはいくつか存在する
告白を受け入れる言葉もあれば断る言葉まで…
その中に確か「私にとってはずっと綺麗でしたよ」もあったはず…
元)ちょ!ちょっと待ってて!
検索をかけると、「私にとって月はずっと綺麗でしたよ」と返事することで、「私はずっとあなたのことが好きでしたよ」という意味になるらしい。
涼ちゃんも俺のことが好きだったのだとようやく気づいた。
そう思うと嬉しくて涙が溢れてきた
スマホの文字がだんだん滲んで見えなくなってくる
涼)元貴がフェーズ1にも言ってくれた事あったよね?
元)え…?
涼)そんとき、元貴がちょっと悲しそうな顔してたからなんか深い意味があるのかなって思ったから調べたんだよね。
涼)そしたら、元貴が僕に思いを伝えてくれてたんだって…
涼)でも、僕の勘違いだったら恥ずかしいじゃん?もしかしたら本当に月が綺麗だな〜って思っただけかもしれないしね…
元)覚えててくれたんだ…
涼)…あのさ、あの時のって告白だったっでいいよね…?
元)ッ…うん…あってるよ…(泣)
俺、ちゃんとした言葉で伝えないと…!
元)俺、涼ちゃんの事が好き
元)俺と付き合ってくれませんか?
俺がそういうと涼ちゃんはいつもの太陽みたいな笑顔を見せた
涼)ふふ、もちろん!俺も元貴のこと好きだよ!!
俺は気がついたら涼ちゃんのことを抱きしめていた
長い長い片思いがようやく実り、俺達は真っ白な雪が降る中で甘いキスを交わした
涼)雪綺麗だけど寒い〜!!そろそろ中入ろ!
元)ねぇ涼ちゃん
涼)ん?
元)「ずっと一緒に月を見てくれますか?」
涼ちゃんはこの意味を知ってるかは分からないけど…
きっと、伝わってるはず。
涼)ッ…そんなのッ、当たり前じゃん…(泣)
「ずっと一緒に月を見てくれますか?」
=これからもずっとあなたと居たい。
…♡♡♡
コメント
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うんないた
エモすぎて悶え死ぬ