『う、そだ……』
「嘘じゃないよ!ほら、オレって笑えない嘘さ、嫌いじゃん ?」
『でも、でもキミはー!!』
「ちょ、ちょっとまって!キミら、53回目の2人…なの!?」
『「……」』
僕と王馬君は思わず顔を見合わせる。
そして、同じ顔を作った後…
「『にしし、そうに決まってんじゃん!』」
と嗤ってやった。
「う、嘘だぁ……視聴率がぁ……!! 」
『王馬くん、モノクマが崩れ落ちたよ。』
「笑えるー。オレが死んだ時はブチ切れたのにね。オレが蘇ったら逆にキレないんだねー」
『…そもそも、キミ、本当に「王馬くん」?』
「そうに決まってんじゃん!なんでも質問答えるよ」
『…じゃあ、僕にキミがくれた最初のプレゼントは?』
ーなんすかそれ!?知らないっすよ!?
ーうわぁ、地味に2人の世界だね……
「フーセンガム。最後の1個だよー」
『…キミのせいで起きた昆虫でなごもう会、覚えてる?』
ーいいね!みんな、ゴン太となごもう!
ーな、なんですかソレはぁ!?やめてください男死ィ!
「ちょっと、やめてよ最原ちゃん。笑えないよソレは。」
『キミが……死んだ場所は?』
ー死んだ!?死んだって言ったかイ!?
ー王馬くんって死んでたんですか!?
「…エグイサル格納庫、プレス機」
『ううぅうぅ!!』
ーんあー、最原が泣いたぞい
ー夢野、放っておいてあげて。
「まって最原ちゃんどうしたの!? 」
『キミが…生きてて嬉しくて』
ーとりあえず良かったな!最原も王馬も!
ー皆が生きていて私も嬉しいわ。
「ちょ、ちょっと!!キミたちどういうつもり?!」
ー今ここで口出しか?クールじゃねぇな……
ーそうだよ!静かにしててよ!
「わ、私もモノクマに同意だよ!地味に意味がわからないよ!」
『「黙ってろ黒幕。」』
ーつむぎ、黒幕だったのー?
ーっは!そーだと思ったぜ地味メガネヤローが!
「「ひぇ……」」
『じゃあ、もう僕は、キミの真似をしなくていいのか…』
「そうだねー!オレとの約束、律儀に守ってくれてありがと!」
ー幸せそうだね、2人とも
ーもうこれでいいっす俺。泣きそうっす
嗚呼。僕は、その顔が、その顔が見たかったんだ。
『幸せだなぁ…僕。
今なら死んでもいいや』
「ちょっと最原ちゃん!元の世界に春川ちゃんと夢野ちゃんが居るでしょ!置いていかないの!」
ー…?どういう事じゃ?
ー待って、最原が朝私の部屋に来たのって……
『う゛ん゛……』
「えっと……状況を整理すると、
まず最原さんがこっちの世界に飛ばされて、
王馬くんのフリをしていた。
そして、今モノクマに暴かれた時に、
元の世界で死んだ王馬くんが、
この世界の王馬くんの体にダイレクトアタックして、
いま2人は感動の再開……ってことっすかね」
「そう!ばっちぐーだよ天海ちゃん!」
『「ということで……」』
「オマエはもうこの状況でコロシアイなんてするクマじゃないよねー!」
『ダンガン紅鮭団に変えないとぶっ殺すよ』
「ひ、ひえー!! 」
モノクマ は 去っていった…
戦い に 勝利 した !
王馬 と 最原 の 経験値 が 上がった!
『…』
「…」
「…この状況、なんすか??」
「オレも困ってたんだよねー!さっすが天海ちゃん!」
「いやそれほどでも…」
「じゃあオレらは元の世界に帰ろうかなー」
『まって!!王馬くん、そしたら死んじゃうんだよ!?あの時の場所に戻るつもりなの!?』
「そんなことないよ!いつでもオレは最原ちゃんのすぐ側にいるよ!」
『うん…… うん、そっか…』
「じゃ、オレらは帰るよ!オレが抜けた後の、オレのこと、よろしく!
じゃ、みんな、がんばってね」
『うん。ばいばい、みんな。』
「こ、これ……時空の歪み!?」
『「じゃーねー!」』
フユン…
……
…………
「…ッハ!オレは一体何を…」
「「「「「「「「……アレは結局なんだったんだ…………」」」」」」」」
ちゃんちゃん☆
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