Ep,8
準々決勝
鴎台との試合
摩浪の出番は2セット目から
怪我の具合は昨日よりは良くなっている しかし右足首だけは痛みは引かず残ったまま
摩浪『(昨日も飛べたし大丈夫だろ)』
赤木「昨日も飛べたし大丈夫だろ、とか思うとるな?」
摩浪「はい」
赤木「無理すんのはダメやからな 勝つことも大事やけど、体を大切にすんのが1番や」
摩浪「はい ありがとうございます」
赤木「おん (*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ」
試合開始10 分前
??「摩浪」
摩浪『え?』
背後にいたのは白鳥沢の主将、牛島若利
摩浪『若利さん』
牛島「昨日は本当にすまなかった」
摩浪『あんたは悪くないです』
牛島「そうか 俺たちは今から帰るが、勝ち残れ」
摩浪『はい また会いましょ』
牛島「ああ」
彼は摩浪に背を向け、出口へ向かう
その姿も威厳がある
摩浪『かっこよ』
赤木「ウシワカ好きやなー」
摩浪『俺の憧れです、ずっと』
赤木「、、、、、、、、」
摩浪『赤木先輩?』
赤木「俺には憧れんの? ((ボソ」
摩浪『ッッ ))ビクン』
赤木「行くで」
摩浪『は、はい(何だったんだ?)』
何故、自分の耳元であんなことを言ったのだろう
摩浪『(変な反応しちゃったじゃんか)』
赤木「(言ってしもた)」
1セット目は26-28で鴎台に取られた
試合2セット目
足の痛みに耐えながらもコートに立つ
そして鴎台コートに立つ星海と目が合う
摩浪『勝つのは俺たちです』
星海「いや、俺たちだ」
開始の笛の音が響く
摩浪からのサーブ
摩浪『高く』
打点の高いサーブは猛スピードで鴎台コートへ
鴎台リベロも素早く反応するがコート外に
星海「(*`∀´*)」
摩浪『(* ‘ᵕ’ )』
この時を待っていたのだろう2人は笑っていた
昼神「仲良いね光来くん」
星海「ライバルだからな( ๑`꒳´)งフンスッ」
ここから互いの精度が上がっていく
点を取られては取り返す
レベルが高い、これぞ全国だと会場中が感じた
2セット目は稲荷崎が先取
摩浪『ハァハァ』
赤木「きついんやろ?」
摩浪『いえ、平気です』
赤木「(* ・ω・)=3」
すると赤木はしゃがみ摩浪の右足を軽く持ち上げる
摩浪『わっ』
赤木「どないする?次のセット」
摩浪『続けますよ』
赤木「言うと思た」
摩浪『“一緒に”頑張るが思った以上に楽しくて』
赤木「!」
摩浪『楽しいは違うか、、嬉しい、、いや、、、、んー?』
赤木「ええんや、楽しいで」
摩浪『そうですか』
赤木「良かったわ」
摩浪『? 何がです?』
赤木「ん?んー( ˘꒳˘ )」
摩浪『??』
赤木「( >ω<)ヾ(・ω・^ヾ)ワシャワシャ」
摩浪『わっ』
赤木「内緒や (。-∀-)ニヤリ」
摩浪『?? はい』
3セット目
摩浪と星海は前衛
摩浪『(光来くんと俺の身長はさ程変わらないけど経験や知識は彼の方が上、それでも俺は)』
宫侑『摩浪、星海来るで ((ボソ』
摩浪『了解です』
星海の高いジャンプに強烈なスパイク
星海「(いける!)」
しかし星海の目の前に人影が現れた
次の瞬間、ボールは鴎台コートに落ちる
宫侑「ナイスブロック!」
摩浪『ありがとうございます』
実況[コート上の騎士摩浪!ここに復活です!]
ここから黒の騎士・摩浪と白の戦士・星海の接戦が始まった
お互いがブロックを振り切るスパイク、相手を崩すサーブ、安定したレシーブ、どしゃっとブロックをコート上で繰り広げる
2人のスピードは速い、コート内外に関わらず全員が摩浪と星海のプレーに目を離すことが出来なくなる
摩浪『ふぅ、、、、やっぱり光来くんは強いですね』
星海「摩浪もだ、それでも勝つのは俺たちだ」
摩浪『望むところです』
星海「おう」
3セット目28-29
稲荷崎が1歩リード
摩浪『ラスト1点』
ここで星海のサーブ
稲荷崎コート中央、侑を狙ったサーブ
宫侑「摩浪!フォロー!」
摩浪『はい』
ボールの下に素早く回り込み、稲荷崎コートを見渡す
飛び、トスのモーションへ
誰に上げる?全員がそう思った瞬間
摩浪は左手でボールを叩き落とす
星海「ツー!!」
もう遅い
ダンッという音をたて、ボールは鴎台コートに落下
宫侑「うおっ?!ナイスや!!」
摩浪『はい』
インハイ準々決勝は稲荷崎が勝利をもぎ取った
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