嫌いだったあいつ
sm__
朝起きるのは苦手。いつも憂鬱に感じている。それでも思い体を起こし、支度をする。
家の扉を開けるのも嫌。眩しいので日光に当たりたくない。
学校に着いたのはいいけど、することも無いし本を読む。
幸い、教室の隅の方なので人はあまり来ないから集中して読める。
そう思っていた刹那、
??「ねぇー、何の本読んでんの?」
声がするほうを向く。
一瞬で理解した。彼は自分の大の苦手なタイプの人間だ。
世間では陽キャとか言われている部類の。
面倒だなぁ、聞いても『へぇ、そうなんだ』で終わるのに。無視してしまおう。
??「おーい?聞こえてる?」
……集中できない。読書している時に話しかけるなんてどういう神経してんだか。
??「ねぇ、無視してるよね?」
そう言われた瞬間、手に持っていた本が奪われた。
「あ、、ちょっと」
??「おー、人間失格か!
あれでしょ、太宰治の!『恥の多い生涯を送ってきました。』ってやつでしょ!」
「まぁ、そうだけど…」
なんで知ってんだこいつ。こういう部類の人間は『え、なにこれ』とか言うのに。
??「あ、てか話すの初めてだよね?
名前言ってなかった、俺『きんとき』!」
「あー、そうなんですねー…早く本返してくれません?」
kn「あれれ、興味無い感じ?」
バレてるんだ。察しはいいタイプか。
kn「……図星?」
「そうです、返してください」
kn「あ、ごめん」
やっと読める……と思ったんだけど。なぜこいつは俺の机から離れない?
「あの…集中できないんですけど。帰ってもらっていいすか」
「えー?」とか言いながら離れようとしない。
kn「俺はスマイルが気に入った!嫌って言っても話しかけるからね!!」
なんで名前知ってんだよこいつ。ただでさえ教室の隅で読書してる人間なのに。
「がんばってくださいねー、、」
kn「冷たいなぁ、でも1ヶ月後とかなったら俺のこと大好き人間になってるかもw」
そんなわけないのに。
━━━━━━━━━━━━━━━
000(すたーちゃん)のコンテストです!
連載します!!がんばります!!
コメント
2件
好きッッッ!!! knsm尊ッ!!! コンテスト参加ありがとぉ~!!