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とりあえず♡450ぐらいから1111に変えときますね(* 'ᵕ' )☆
わぁ、、、、_:( _* ́ཫ`):_グハァ †┏┛墓┗┓† アイスバースガチで大好き! せつないのが良いですよねー(*´ω`*) 👑🌸···🌸受け···🌸受け!(◦ˉ ˘ ˉ◦)フフフ 次も楽しみにしてます!
連載!✨️ ほのぼのの予感?笑 次も楽しみに待ってます!
BL
nmmn
アイスバース
学園
👑🌸
(🍍📢 🦈🍵)
🌸side
俺は《アイス》だ。
簡単に言うと《ジュース》の人と結ばれてしまうと体が溶けてしまう体質のこと。
だから誰とも恋をしないで生きてきた。
👑と出会うまでは_
高校三年生の春、最後のクラスを確認しにいつもより少し早めに家を出た。
友達はいない。
好きになって、結ばれちゃったら溶けちゃうから。
そんな簡単に好きになるか、と思われるかもしれないがこちらは命がかかっているのだ。
舐めてかかったら死んでしまう。
「行ってきます、母さん、父さん。」
玄関に置いてある、2人の写真に挨拶する。
4年前、俺の両親は交通事故で亡くなってしまった。
それからは土日だけ祖父母の家に行って過ごす、ほぼ一人暮らし生活をしている。
大きな桜の木の下で満面の笑みを浮かべている2人の写真が大好きだ。
俺はドアノブに手をかけた。
チュンチュン
ピッピッピッ
〜〜(笑)
〜〜〜!!
ブーン
ヒューヒュー
…
外に出て歩いているといやでも音が耳に入る。
別に不愉快になるわけでも、きらいな音でもないがなんとなく静かになればいいのに、と思ってしまう。
前を歩いている仲が良さそうな5人組を見ていると、1人でいるのには慣れているはずなのに、どことなく寂しく感じる。
「…」
アイスじゃなければなぁ…
👑side
👑「みんなと同じクラスがいいなぁ…!」
🦈「え、👑ちゃん、どうしても🦈と同じクラスになりたいかぁ…いやぁ、モテる男は困るわぁ…。」
👑「ちょ、🦈ちゃんとはなりたくないかも、(笑)」
🍍「振られてやんの(笑)」
📢「…おい、🍍?そんなよそ見して歩いたら…」
🍵「おっと…!(🍍引寄)」
🍍「あっぶね、!!…🍵、ありがと…!」
新学期もいつもの5人で登校する。
なんてことない、明日には忘れてしまうような話をしながら学校へ行く時間が好きだった。
…いや、5人でいる時間ならいつでも楽しかった。
🍍「でも2年の時みたいな分け方だけは辞めてくれっ…(祈)」
📢「これで離れたらおもろいよなぁ…(笑)」
2年生の頃は俺と🦈ちゃんが1組、📢くんと🍵くんが3組で、🍍っちゃんが1人だけ2組だった。
🍍「お前ら以外でも楽しいんだけど、やっぱお前らが1番話し合うんだよな〜」
🦈「いやぁ、🍍くんも🦈と同じクラスがいいかぁ…」
🍍「1人よりはマシ。」
🍵「マシ判定なんだ…(笑)」
登校中、特に意味もなく後ろを振り返ると前髪だけピンクの男の子が一人で歩いていた。
👑「…。」
📢「ん、友達?」
👑「いや、話したことは無いんやけど…」
確か2年の時は同じクラスだったはずだ…。
名前、…
👑「桃乃 蘭、?(小声)」
🦈「桃乃くんがどしたの?」
👑「わ🦈ちゃん、!?」
急に視界に映り込んできた🦈ちゃんに少し驚く。
🦈「可愛い顔してるのに雰囲気暗いからあんま関わりに行けないんだよね〜」
確かに、前髪だけピンクなのに目を瞑れば可愛らしい顔をしている。
🍍「あーなんかあいつ…」
🍵「わっ、桜綺麗…!(目輝)」
📢「おお…今年も満開だな(笑顔)」
🍵くんが見ている方を見ると校舎の端っこにある大きな桜の木には沢山の花びらがついていた。
👑「あとでみんなで写真撮ろ!」
🍍「おぉ〜いいじゃん撮ろうぜ!」
🦈「🦈、最近いいスマホにしたから🦈ので写真撮ろ!」
📢「んじゃ、後でその写真みんなに配って」
🦈「🦈に任せんしゃい!(胸張)」
🍵「なんかちょっと心配…(笑)」
新学期、普段と変わらないはずの学校の門をわくわくしながらくぐった。
🦈「え、みんな!!!はやくはやく!(目輝)」
一足先に上靴へ履き替えた🦈ちゃんがぴょんぴょんしながら俺たちを呼ぶ。
🍍「えなになに!!(慌 走)」
📢「🍍こけんなよ〜(笑)」
📢くんの言い方がお母さんみたいだな、と思いながらおれも気持ち早めに上靴へと履き替える。
🍍「え!!おい、!お前らもはやく!!(跳)」
👑「…もう行くっ!」
クラス分けの紙が貼ってある廊下までぱたぱたと歩く。
大きな紙が5枚、ずらずらっと並べてあった。
奥の方に離れて貼ってある2枚がきっと2年生の分だ。
👑「ええっと…、」
黄陽 恋汰…
1組…じゃない、
2組…ぁ!
👑「おれ2組だ!」
📢「え、俺も2組。」
🍵「ん〜っと…俺も2組、!」
🍍っちゃんと🦈ちゃんの方を見るとにこにこしながら
🦈「🦈たちも2組〜!!(笑顔)」
🍍「俺ら5人とも同じじゃん!!(目輝)」
そんなに喜んでもらえるなんてなんだかこそばゆい。
📢くんと🍵くんの方を見ると2人も嬉しかったようでにこにこしながら、でも🍍っちゃん達よりは落ち着いた風に立っていた。
👑「…」
桃乃 蘭くんも2組だ。
別に仲がいい訳でもないけど、ちょっと仲良くなってみたい。
📢「👑、教室みんなで行こうぜ 」
👑「ぁ、うん!」
4人が俺の少し前で立ち止まってこっちを見ている。
いつも一緒にいるはずなのに、イケメン4人に一気に見られるとなんだか少し恥ずかしい。
🍍「なに、👑。顔真っ赤じゃん(笑)」
🦈「ほんとだ〜(笑)」
一瞬でも隙を見せると弄ってくることは忘れちゃいけない。
ほぼ毎日ひっかかるんだから、
👑「あ、いやなんでもないよ、!」
🍍(暇間 夏海)…🍍っちゃんは帰宅部だけど絵がとても上手くて、お友達も多い、俗に言う陽キャ。
🦈(阿古 鮫晴)ちゃんは魚研究部、という何をしているのかいまいちよく分からない部活の部長をしている。人懐っこくて可愛い。
📢(紫要 琉真)くんはバスケ部のエースで、1年の頃から大活躍していた。怖い見た目とは裏腹にとっても優しくて意外と可愛いものが好き。
🍵(須磨 絵一)くんは美術部の部長さんで絵がとても上手い。お料理も上手でよく🍵くんのお家にみんなで遊びに行ってご飯を食べさせてもらっている。
こんないい子たちとお友達だなんて、俺は恵まれてるな、と思いながら桃乃くんのことを思い出す。
桃乃くんは人と喋りはしないものの、クラスの裏方の仕事をテキパキとこなしてくれている優しい子だ。
どこかで話す機会があったら絶対仲良くなれるのになぁ…。
🍵「👑ちゃん!席隣だね〜!」
👑「新学期始まったばっかだから出席番号順なんや…!」
構造はほとんど変わっていないのに3年生のクラスってだけでテンションが少し上がる。
📢くんも🍵くんの前の席なのでとっても近い席。
これなら新学期、話し相手がいなくて孤立しちゃう問題は起こらなそうだ。
👑「…!」
🍍っちゃんが桃乃くんと隣の席なことに気づいた。
🍍っちゃんもあからさまに嫌そうな顔はしてないものの少しやりづらそうだった。
まぁ話したこともない子だったらそうなるか、と特に気にせず時計に目をやる。
HRが始まるまではまだ時間がある。
🍍っちゃんは別の子と話し始めたので、みんなより少し席の遠い🦈ちゃんの席に行って軽くお話をすることにした。
🌸side
最悪だ。
きらきら陽キャが隣の席。
「…」
すごく気まずい。
…たしか、暇間くん、だったはずだ。
朝みかけた5人組のリーダー格っぽい人。
「はぁ…」
というか、あの陽キャ集団5人組を同じクラスにしないで欲しい。
うるさくてたまったもんじゃない。
…そんなこと誰にも言えないし言わないけど。
「…」
トイレ行こ。
席を立って廊下に向かう。
_ガタンッ(机)
「あっ、…」
ぼーっとしていたせいで人の机にぶつかってしまった。
「すみませんっ、」
「別にいいよー!あ、桃乃くんも2組だったんだ!よろしくね!」
「ぁ、はい、…よろしくお願いします 」
よりによって阿古くんの机にぶつかってしまった。
そばにいた黄陽くんがあわあわしながらこちらを見ている。
朝からほんとについてない。
始業式も終わり、他の人よりもゆっくりと帰る準備をする。
もう何人かは帰っているようでぽつぽつと誰もいない机が増えていった。
「…ぁ、!」
ワークを持って帰らなければいけないことを思い出す。
おばあちゃんが問題を見てみたい、なんて言い出したのだ。
「…桃乃、もうワーク進めんの?」
「へ、」
急に隣の暇間くんから声をかけられた。
「まぁ、暇だから…。」
「偉、俺持って帰っても絶対しない自信あるわ(笑)」
「…そうなんですか。」
「それでさ、俺ら今から写真撮るんだけど、ちょっと手伝ってくんない?」
「…分かりました。」
どうせ初めからこれが目的だったのだろう。
さっとワークをしまいおえると暇間くんが手招きをしていた。
後ろにはその他4人がずらっと並んでいる。
こう見るとものすごいイケメン揃いだな。
🦈「ごめんね〜桃乃くん、!これ🦈のスマホ!よろしく!」
🌸「…はい。」
阿古くんがカメラアプリを開いた状態のスマホを渡してきた。
…新型だろうか。薄くてカメラが沢山ついている。
グラウンドに出ると角に植えてある桜の木の花びらがこちらまで風にのってとんできていた。
📢「あっちの桜の木の下で撮りたいんだけど、いい?」
🌸「はい。」
たしかに映えそうだな、と思いながら靴をとんとん、と鳴らしてしっかり履く。
阿古くんと黄陽くんは桜の木の方へ走って行ってしまった。
🍵「元気だねぇ…。」
🍍「あ、ちょ、置いてくなって!!」
そういって暇間くんまで走り出す。
須磨くんが言う通り小学生並みに元気だ。
📢「ったく…🍵行こうぜ。桃乃も付き合わせてすまん。」
🌸「大丈夫です。」
紫要くんと須磨くんとゆっくりと桜の木まで歩いていると先に行っていた3人が早くしろ、と言わんばかりに手を振っている。
📢「…俺らも走るか?(笑)」
🍵「競争しても負けそう〜(笑)」
📢「お前足速いだろ…(笑)」
ただの陽キャで構成されているグループかと思っていたが、ちゃんと仲が良かったんだな、と今の5人の雰囲気を見て思う。
📢「おまたせ、(笑)」
🦈「んもー!遅いよ〜(頬膨)」
🍵「🦈ちゃんたちが早いんだよ(笑)」
👑「桃乃くんも待たせてるし、はよ撮ってしまお!」
🍍「お前ら並べー!(笑)」
いいな、この雰囲気。
おれも《アイス》じゃなければこんなふうに友達が居たのだろうか。
🌸「…」
🍍「よしっ、桃乃、こっちはいける!」
🌸「…撮りますよ。」
_カシャッ(シャッター音)
🦈「わぁっ!?ちょ、桃乃くん掛け声かなんかしてよー!」
🌸「あ、すみません…。」
📢「🦈が👑に変顔してんのが悪いだろ(笑)」
掛け声、なんか言われても写真なんて撮ったことも撮られたことも無い…、いや、小学校の頃は良く撮って貰ってたか。
あの頃は…、
🌸「いきますよー、!」
「笑って、笑って !お日様みたいに!」
「みんなで、ハッピー!!」
👑side
_カシャッ(シャッター音)
一瞬頭の中が混乱した。
目の前で明るい笑顔を浮かべている少年は誰か。
そして、いまの謎の掛け声はなにか。
🍍「…なにそれっ(笑)」
🦈「桃乃くん笑った顔可愛い〜!(目輝)」
📢「なんか、意外っ(笑)」
🍵「桃乃くんの笑顔撮りたいくらいだよ〜(笑)」
なんとなく、暗いイメージがあった桃乃くん。
そんな彼が明るく笑った表情をみて、他の誰にも抱いたことがない、胸がきゅっ、となるような感覚が俺を襲った。
🌸「へ、?ぁ、撮り直しますか、?」
🍍「写真見ーせて…って、👑の顔えぐっ(笑)」
👑「ほぇ、!? 」
見せてもらうと慌てたようなあほ面だった。
👑「と、とりなおそ!!」
📢「いやこれでいいだろ(笑)」
🦈「ん〜…これはこれでいいんだけど…。」
桃乃くんは困ったような、呆れたような、いつも通りの暗い顔に戻っていた。
🦈「みんな、寄って寄ってー!」
そういって🦈ちゃんがばらばらになったみんなを桜の木に集める。
🦈「…?🌸くんもだよ!はやくはやく!」
🌸「ぇ、?」
🦈ちゃんが離れようとした桃乃くんの手首を引っ張って連れてくる。
🦈「🦈たちの6人目の仲間入り記念でお写真撮りまーす、はい、笑って笑ってー!えっと…お日様みたいに!!」
桃乃くんが言っていた言葉を繋ぎ合わせて🦈ちゃんが言う。
それに周りのみんなもつられて自然と笑顔になる。
🦈「みんなで、ハッピー!!!」
_カシャッ(シャッター音)
🌸side
撮ってもらった写真を見るとびっくりした。
🌸「…、!」
俺って、こんなふうに笑うんだ。
🦈「🌸くんいい笑顔〜!」
🍍「いいじゃんこの写真(笑顔)」
🌸「…、あの、ありがとうございました、」
だが、関わりすぎてはいけない。
さっさと帰ろう。
🌸「…失礼しますっ」
後ろからの言葉を無視して急ぎ足で家へと向かった。
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