コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
始まりは中学一年生の入学式
何となく興味本位で立ち入り禁止の屋上に行ったんだ
そう、何となく
そこで出会ったんだ彼女に
雪のように白い肌に
風になびく黒髪
透き通った瞳
全てが私を魅了した
そして絶望させた
「…綺麗…」
思わず口にしてしまった
そんな私を見て彼女は優しく微笑み
「ありがとう、貴方もとっても綺麗だよ」
そう言って笑った
あぁこの子は心までも美しいんだと心から思った
「ねぇ、何しにここに来たの?ここ立ち入り禁止だったと思うんだけど 」
彼女の問いかけに私は
「それを言ったら貴方もでしょ」
少し冷たく言い放った
彼女は少し考えるような素振りをしながら
「あー、確かにね」
笑顔で返してきた
「…」
私は少し自分が恥ずかしくなった
「ねぇ貴方1年生だよね?名前教えてよ!」
そう明るく言う彼女に私は
「まずは自分から名乗ったらどう?」
また冷たくしてしまった
彼女は少し考えてからこう言った
「…もしかして私の事嫌い?」
こんな質問できるメンタルがすごいって思って私は
「よく聞けるね、それで嫌いって言われたらどうするの?」
私の返答に彼女は
「えぇ、まぁ、その時はその時だよ」
あまりに適当な考えに私は
「…バカでしょ、」
つい言ってしまった
でも彼女は少しも嫌な顔をせず
「あっは!確かにバカだよ笑」
馬鹿みたいに笑った
あぁ、きっとこの子を■■■■■
私は世界で1番の幸せ者だって思ったのだからきっと、
多分この時がこの感情の始まり