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「ちっ、アイツどこいった」
眼鏡の少年と赤髪の少女ははぐれてしまった。
開始早々5分で、そうだ5分だ
気まぐれすぎるだろ
「もう、いいや水晶探そ」
さっきまでの怒りを切り捨てると同時に少年は
考えることを放棄した
「あ?あそこ、なんかいるな」
神の力、【神力】を感知した少年は
恐る恐る、その”なにか”に近づいた
「きゃっ」
そこから出てきたのは小さい少女
まるで童話の白雪姫と錯覚させるような
小さな少女
「君、どうしたの、迷子?」
「ま、迷子じゃないです!!」
迷子ではないといい困惑している少女を
少年はじっと見る
「な、なんですか」
むすっと頬を膨らませた少女に、思わず吹き出す
見たところ森を住み方している神の使い、
妖精でもない
そうしたら、今ここに入ることが出来るのは
「お前、相手チームか!!」
「普通それから始まりますよ!」
敵チームなのに、
こんなボケ&ツッコミでいいのかと
そんな風に思っていると、
少女は気まずそうに聞く
「どうします?」
まさかの「どうします?」だ
ここにいる以上、
戦闘しかないだろと心の中でツッコミを入れる
こいつ、まさかいいとこの娘か
空気は読めないが、自分にはくそ自信しかない。
俺は貴族とか苦手なんだよ、と忙しい少年の
隙が出来たところを少女を見過ごさなかった
水撃
すぐさま【神力】を読み取った少年は
間一髪のところで避けた
だが完全に避けきれなかった攻撃は
少年の耳に掠った。
血が、まるで衝撃を受けたことに気づかないと
錯覚させるような一つの間を空けて
ぽたぽたと落ちる
「あれ、避けちゃいますか」
ニコッと笑う顔が、どこか気味が悪かった
「お前、名前は?」
「さっきの好青年が嘘みたいですね」
それはこっちが言いたい。くすくすと笑う少女は
さっきとは別人かと思うくらいな
死神のような笑顔
「榛柳 澪どうぞお見知り置きを」
榛柳、そこまで有名な家系ではない
ただ、そうか、
死神というのはあながち間違いではない
榛柳家の出身地は悪い意味で有名だった。
そこは100年前、死族という人物が襲撃し続けた
最果ての地、新潟だったのだ
死族というのは、
【神幻】及び【神力】を悪用して生まれた存在だ
【神力】等は、その絶大な力を人間に
制御しきれない。
そのため人体に悪影響を及ぼすと
魔術連合が解明しているが、
神の力は”正しい”ことをしれば問題はない
神の力を”間違い”とされる行為をすると「病む」
これが【神幻】だ
「あなたは?」
「俺?俺は透月 夏目」
自己紹介が進む中、
鈍く強烈な音が緊張感を与える
「なんですかね、今の音」
「【神力】の力が読み取れねぇな」
今のは無の【神力】だった。
だが【神幻】を使うには
【神力】が必要不可欠だ。
「ではこちらも行かせて頂きます」
踏み込みと同時に、目の前からいなくなった澪は
低い姿勢となり、突進してきた
パシっ
そこには軽やかな蹴りを受けた少年と
それには裏腹な険しい顔の少女がいた。
「っ!」
「いやぁ危ない危ない」
突進したあと、止まらず勢いでパンチ
腹を狙った。衝撃が凄く、辺りは風も発生した。
誰もが受け止め不可だと思う状態で、
澪の拳の先には腕があった
「な、んで」
「お前ら、そいう「なんで」っての好きだな」
夏目という人間は髪は黒髪で、青色の眼
丁度いいバランスの人間だ。
バランスを崩すとも知らず彼の眼には
さっきにはなかった黄色の模様がある
1つ思い浮かぶのは
「まさか、千里眼の使い手ですか」
「正解」
千里眼
媽祖に使えた神が持っていたとされる能力
遠い場所のことをよく見知っていたり、
まだ起きていない未来のことがわかる眼のこと
【神幻】は神の名のもとに力を借りる力だ
眼には、ただ【神力】を感じる以外にも
千里眼等の特別な物も存在する
困惑しながらも、身を離す
『水よ、辺りを青く染め、己の戦場とせ』
水陣
体力がゆっくりと
下がり続けるデメリットがあるが
水魔法が自由に使える場所、
水のフィールドと変化する
「うぉ、足場がねぇなぁ、濡れた」
「逃げ道はないですよ」
「逃げねえよ」
『氷よ、敵を翻弄しろ』
氷刹
氷の刻にする。
氷柱の様なものが頭上から降ってくる
もし、当たると体が固まる
体を鈍くさせ、翻弄させることが可能
だが、自身のメンタルに酷く影響させる
『氷よ、敵を閉じ込める檻を創れ』
氷檻
言葉の通り、氷の檻だ
氷を操り、敵を捕まえる檻を作る
拘束に使われることが多い
【神幻】は詠唱魔法、無詠唱魔法が存在する
詠唱魔法は、1:1では有効だが
戦場となると危険。
無詠唱魔法は、戦場では有効だが
1:1では危険。
また詠唱魔法より【神力】の力が
本来よりは低くなる
「どこまでも、あなたとは気が合いませんね」
「性格は合うだろ、多分」
「はっ、は」
「えぇ、まじ?まだ耐える?」
笑みが耐えることなく笑いながら話しかけてくる
宿敵、南雲 燐
彼の眼の先には這いつくばって
一生懸命に呼吸をしている私。
こんな屈辱、生まれて初めて味わった
本格的にやばくなってきた
俺の身分をよく考えて欲しい。
【神高】の入学試験だ、
申請が通ったのも驚きだったが
あの煌雅茜の体制を崩した。
そこまでは正直嬉しい
だが、もう一度言う、身分を再考してほしい
俺は劣等生で彼女は優等生、それもいいとこの娘
理解してくれただろうか。
劣等生の俺が、優等生と話すことが罪だと思う
お願いだ殺してくれ。殺してくれ。いや殺される
燐は顔に出さないが、
心では嵐のように忙しかった
「い、行くわよ!」
「いや、もう辞めた方が」
燐は全力で止める。
それは鬱陶しいと払い除けた茜は
思わぬ展開へと動く
超爆
凄まじい爆発を引き起こす魔法
直径約三十cmの火の球体が上空から落ちてくる
対軍魔法としても有名。
これは、炎魔法の上級魔法だ
「うわ、でか」
ここまできても呑気な燐は避けようともしない。
もう焦りもしない。避けなくてもいいんだ
燐の属性魔法は闇だから
闇侵
闇の中に吸い込まれた
「え、あれを、止めた..?」
「あーあ、美味しかった」
さっきまで燐には【神力】が無に等しかった
だが、今は【神力】がありふれている
それは、さっきの魔法の【神力】から
得たものだった
「うわぁ、ギリギリ」
結果、夏目は澪の勝負に勝った。
氷檻の反動で動けない夏目に
災難が襲いかかった
「あー、お前か、透月 夏目」
それは角が生えた少年。というか青年か
20歳くらいだろうか、
まだ若いが、すごく声が低い
それは傷に深く深く響いた
「え、もう俺戦えないよ?
敵は2人じゃなかったけ」
「安心してBチームじゃないから」
___ 君らの本当の敵、死族だから ___
この試験が、本当は悪夢の始まりだって
この時点で気づいた者は誰一人としていなかった
試験終了のブザーが鳴り響く
「今回の試合、制したのはまさかのBグループ!煌雅茜を押しのけての勝利!!」
「いや、押しのけは酷くね?」
Bグループの優勝。
オッドアイの少女、榛柳 澪と
敵チームの透月 夏目は透月が制した。
だが、そのあと何者かにより
透月 夏目は眠らされた。
眠らされたことにより、不問になり
もう1回やることになることで
骨が折れそうになったが
違うだろということで煌雅茜が訴えをだした。
それに声を乗せるように
市民が声を出したおかげで
判断基準が変えられ、立っているものが多いと
勝ちのルールに変更することになった。
だが2戦目、
メンバーが集まらなかったことにより失格。
南雲 燐と榛柳 澪は1回戦で消えることになった
騒々しかった試験は、幕を閉じた
𝑒𝑛𝑑
〜自己紹介〜
榛柳 澪
最果ての村、新潟出身
礼儀正しく、フレンドリーな性格
体術が得意。
好き:海 嫌い:魚 属性:??
透月 夏目
全国模試1位で凄く頭がいい
夏目の父親が、茜の父親の主治医だったため
茜との接点がある。頭を使っていくと思いきや
結構思いっきりな魔法。
好き:本 嫌い:勉強 属性:氷