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心と逆に、抜け落ちていく。

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心と逆に、抜け落ちていく。

第3話 - 第2話「消恋病」

440

2023年08月21日

#vvt

#BL

#長編

#学パロ

鮫と笑顔を愛す者。🦈😊

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smside.

sm「……っ……はぁ、はぁ……」

頭……痛い……

ここ最近ずっとだ……

しかも、最近少しづつ記憶がなくなっているような気がする……

最近やっと覚えたクラスメイトの名前、好きな本の名前。

些細なことだけど、少しづつ消えていってる……

sm「病院、行くか……」

✧• ───── ✾ ───── •✧

医者「今日はどうなさいましたか？」

sm「えっと……ここ最近頭痛が続いてて……あと、頭痛がする度に、些細な記憶がなくなっていくんです」

医者「……そうですか……では、検査をしましょうか」

✧• ───── ✾ ───── •✧

医者「……検査の結果ですが……」

医者「スマイルさんは、消恋病を患っています」

sm「しょう……れん、びょう……？」

医者「スマイルさんは今、片想いをしている相手がいますよね」

sm「……っ……はい、います」

医者「これは、そういう人にだけ発症する病気なんです」

医者「この病気は、相手を好きになればなるほど記憶が欠落していくんです」

医者「最初は些細なことから忘れていきますが、症状が重くなるにつれて好きな相手のことも全て忘れ、死に至ります」

医者「……治療法は……ありません……相手を好きな人として意識してしまう限り、進行し続ける病気なので」

医者「ですから、その恋を諦めなければ……」

そんなの……無理に決まってる……

もう諦めるには、遅すぎる。

Broooockのことを、好きになりすぎた……

医者「そんなの、無理ですよね」

医者「……本当に有効なのかは分かりませんが、1つだけ可能性がある方法があります」

医者「それは、想い人との口付けです。ですがこれは、両想いでなければいけません」

医者「スマイルさんは……あと……長くて4ヶ月でしょう」

医者「それまでにお相手と両想いになって口付けをしなければ……確実に死に至るでしょう」

sm「そんな……」

そんなこと、いきなり受け止められるわけがない。

Broooockと両想いになってキスをしないと……死ぬ？

しかも……あと4ヶ月……？

もはや、現実味なんて帯びてない。

少し離れた、違う誰かの話をされてるみたいだ……

でも、これが“現実”なんだよなぁ……

医者「いきなりのことで受け止めるのにも時間がかかると思いますが……」

医者「頑張ってください。私にはこの言葉をかけるのが精一杯です」

医者「医者として何も出来ず……申し訳ありません」

sm「……いえ……これは俺の問題なので……」

医者「アドバイスになるかは分かりませんが、ご友人に協力してもらって、両想いになる手助けをしてもらうのもいいと思います」

sm「……はい。分かりました……ありがとう、ございました」

医者「お大事になさってください」

✧• ───── ✾ ───── •✧

……友人、か……

中学の頃の友達……

あ……こいつなら……

sm「……もしもし、久しぶり」

？？？「久しぶり。スマイルの方から電話なんて珍しいじゃん。どうしたの？」

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ばいばい