はいどうもみなさんこんぴの!本編へどうぞ
マッシュside
僕とフィン裙は森に魔物を探しに来ていた。だけどそんな中、フィン裙がものすごく怯えているのが視界に入った。そんなフィン裙に僕は声をかけた
マッシュ(フィン裙、すごい怯えてるけど大丈夫?
フィン(マ、マッシュ裙…う、うん!大丈夫…だよ!それにさっきも言った通り僕も守られてばかりじゃダメだって気づいたから!
フィン裙は今にでも泣きそうな声でブルブルと震えながらそんなことを言った。
マッシュ(…当然、無理はしないようにね
フィン裙は怯えながらも覚悟を決めているのにその覚悟を否定するのは良くないと思い、とりあえず無理はしないようにと話した…けど、フィン裙には申し訳ないけど内心心配でたまらない
そして数秒経った時、フィン裙がこんなことを口にした
フィン(ね、ねぇ…あれって…魔物じゃ…
マッシュ(魔物…?
そういって僕はフィン裙が指を指す方を見た
…その瞬間、今までの比にならないくらい巨大な魔物が目の前に立っていた。ただの森にこんな魔物がいるのかと感心していたところに、魔物がものすごい大きい声で叫び始めた
魔物(グオォォォォ!!!
今にでも鼓膜を突き破りそうな程大きい声。そんな中僕はフィン裙の方に視線を向けた
フィン(ひ、ひぃぃぃぃ…!
案の定フィン裙はものすごく脅えていた
フィン裙はあの時守られてばかりじゃダメだと勇気を振り絞って言っていたが、どちらにしろフィン裙の魔法は戦闘向きではない。やはり僕が行かなければ…
マッシュ(…よし、
僕は覚悟を決め、こう言った
マッシュ(…トライセップス魔法、バリスタナックル
バコーーーン
ものすごい音が森全体に響いた
魔物(グァァァァ!!
そういって魔物は苦しそうな声で叫んだ
魔物(ガァァァァ!!
…だが、魔物はまだ倒れない。さすがにここまでデカイと、一発では倒せないか…
フィンside
あぁ、やっぱりまたマッシュ裙が一人で戦ってるのに僕は怯えて見ているだけなのか……僕は臆病で魔法も戦闘向きでは無いからか、兄レイン・エイムズとの差を色んな人から比べられた。今もそれは変わっちゃいない。昔はもちろんそれで苦しむこともあった。だけど今は違う。友達も出来て、充実した楽しい学校生活を送れている。なにより、弱い僕をいつも守ってくれる頼れる存在がいた。それは僕と同室でもある親友、マッシュ・バーンデット、マッシュ裙だ。彼は魔法不全者として世界から批判されているのにも関わらず、僕はそんな彼にいつも救われ、彼の背中を何度も見てきた。神覚者選抜候補試験でも、オルカ寮のカルパッチョ・ローヤンに襲われていた中、マッシュ裙は駆けつけれてくれた。だけどやっぱり僕はその時も見ているだけだった。マッシュ裙はあんなに傷を負いながらも戦っていたのに…
フィン(…やっぱり、僕も戦わなきゃ…!!((杖構
魔物(グォォォォォォ!!!(バコーン
マッシュ(ッ…
マッシュ(でもこれなら…
ビューーン
フィン(ッ!マッシュ裙!後!!!
マッシュ(…え
どうしようどうしよう、マッシュ裙が、マッシュ裙が…僕の魔法は戦闘向きじゃないし、あんなの食らったら最悪死ぬ…ホントにどうすれば…
ーーーーーーー
フィン(一緒に卒業したいよ僕!
フィン(マッシュ裙と一緒
マッシュ(フィン裙…
マッシュ(そうだね(ニコッ
ーーーーーーー
フィン(チェンジズ!!!
僕は咄嗟にマッシュ裙と僕の位置を僕の固有魔法で入れ替えた
…これできっと、マッシュ裙は助かる…
マッシュ(まって!フィン裙!
あ…マッシュ裙がなにか叫んでる…
…ごめんねマッシュ裙、そしてありがとう。こんな僕をいつも守ってくれて。マッシュ裙と食べるシュークリーム…美味しかったな
フィン(マッシュ裙…ごめん
フィン(一緒に卒業…できないや(ニコッ
マッシュ(フィンく…!!!
ビシャッ
マッシュside
マッシュ(あ…
“マッシュが言い終わる前に、大量の血が宙を舞った…”
マッシュ(フィ、フィンく…
あ、あ、僕の…僕のせいだ、僕がフィン裙に無茶させたから、フィン裙に魔法で位置を入れ替えさせた僕が悪いんだ、あ、え、ど、どうしよう、と、とりあえず魔物を倒すか…いや、フィン裙を優先か…?でも倒さないとこれ以上どんな被害が出るか…
“マッシュは頭の整理が出来なくなっていた。当たり前だ、大切な一人の親友が自分を庇ったせいで倒れているのだから”
魔物(ヴァァァァァ””
“マッシュが考える暇もなく、魔物の攻撃が降りかかる…その時だった”
???(グラビオル(ビュン
???(エクスプロム (バコーン
“マッシュに攻撃が降りかかるギリギリで誰かの魔法が唱えられた
…そう、その誰かとはマッシュとフィンの同級生であるランスとドットだった”
ランス(おいマッシュ!大丈夫…か
“ランスが見た光景は一瞬では理解が出来なかった。血だらけのフィンが倒れていてマッシュはどこに視線を向けているのかも定かではないほど虚ろな目をしていた”
ドット(おいスカシピアス、急に黙りしてどうしたんだ…よ
“ドットもおそらくランスと同じことを考えていたのだろう。何が起こったのか。何が起きているのか。何もかもが理解ができない。そんな中ランスが少し正気を取り戻したのかこう言った”
ランス(と…とりあえずフィンを急いで医務室に…!!
“フィンは言葉にできないほどの血を垂れ流していた”
ランス(おいドット、とりあえずフィンを担げ!マッシュは…とりあえず今はフィンが優先だ!
ドット(え…あ…
“ドットは動揺が止まらないよう様子だ”
ランス(…おいドット!早くしろ!フィンが死んでもいいのか?!
“そうしてドットがやっと状況を理解したのかフィンを担ぎ始めた
そしてそんなランスの言葉がマッシュにも響いたのか僅かだがピクっと反応した
___ランスは転送魔法を使い一瞬で学校に着いた。様子に気づいた教師がすぐに駆けつけ、医務室へ向かった”
ランス(先生!フィン…フィンは大丈夫なんですか?!
“ランスは焦りが止まらないようだ。そんな中、またもやドットは少しも動じずにぼーっとしていた”
医務室の先生(…ランスクラウン、ドットバレット、よく聞きなさい
“先生は深刻そうな顔をして二人に呼びかけた。少しも動じなかったドットも僅かだが反応した”
医務室の先生(フィンエイムズは…もう…
ランス(は…ッ
ドット(ッ…
“ランスは言葉が出なくなり、ドットは顔色を変えた
_____そうしてそこにフィンと関わりのある人物が駆けつけた”