もう少しで3年になる私達
そして、もう少しで卒業しちゃうじゅんぎゅ先輩
なんだか少し寂しい気もするけど
そんなことも言えない。きっと、
そう思いながらも学校へと足へ運ぶと
「よっ」
と、後ろから声掛けてきたのは
○○│さひ先輩おはようございますㅎ
後ろを振り返ったら
私の姿に優しく微笑むさひ先輩がいた
さひ│おはよう、笑
そう微笑みながらも
私に おはよう と言ってくれるさひ先輩
最初と印象はだいぶ変わり穏やかで
少し変わった人だった
さひ│ほな学校行こか、笑
道端で2人立ち止まっていた
さひ先輩がそう言い私の手を引いてくれた。
きっと、私今顔赤いんだろうね。
顔が純情なくらい熱い私。
顔を顰めている私を見たさひ先輩は
さひ│熱でもあるんか?
そう言って顔を近づけてきた。
○○│い、いやぁ!!少し暑いですねッ、/
そう言って必死に誤魔化す私
さひ先輩から見たらどう映るのか分からない
だけど、
さひ│せやなぁ~。もう春やしな
そう言いながら空を見上げながら
歩き始めたさひ先輩。
○○│いい匂いですね。
密かに出た私の心の声
聞かれてるはずが無いと思っていたけど、
さひ│春の匂い…?笑
そう言って目を細めて笑うさひ先輩
よしくんと少し似た所が沢山ある
なんだか、不思議な気持ちで
さひ先輩の隣を歩いていた。
学校へ行く道は変わらず
変わったのは花の匂いが少しツンッとしていた。
それが、私の幕開けの合図だったかもしれない。
そして、じゅんぎゅ先輩は学校を去るとなった時
夜に私の家へと遊びに来たじゅんぎゅ先輩
少し真剣そうな顔でソファに腰をかけて
私の方を真面目な目で見てきた。
ぎゅ│大事な話がある
じゅんぎゅ先輩が口を開けば
たったこの一言だけだった。
○○│は、はい。、?
私何かしたかな とそわそわしていたら、
ぎゅ│、○○が好き
と、言ってきたじゅんぎゅ先輩
今でもあの先輩の真面目な姿は忘れられない
それぐらいだった。
ぎゅ│返事はいつでもいいよ、
ぎゅ│でも、本気だから
先輩はそう言って
我に返ったように普通に話し出した
私の頭の中は困惑だらけだった。
今年の3月
ミンミンミンミン
蝉の声が絶えなくなったこの夏
私は 進級 して3年生となった。
○○│暑いね~。
そう言いながらも歩道を歩く私達
どよあ│○○これいる…?
隣にはどよあがいる。
どよあが渡して来たのは毎年夏だけに使用する
汗ふきシートだった。
○○│1枚貰ってもいい?
私がそう言うと、笑みをこぼして
私に1枚汗ふきシートをくれたどよあ
○○│夏だね、ㅎ
そう言いながらも
夏の独特な匂いを話す私達
どよあ│ソーダの匂いとか?
○○│どよあ、スイカでしょ?
そんなことを言いながらも
いつの間にか教室へ到着していた。
いつも通りどよあと各席に座り
授業の用意をする。
授業が始まる15分前に着く私達は
色々雑談をするのが日課だと思っている
そして、ちらほらいた部員達はいつの間にか
教室を埋めちゃうぐらいの人数になっていって
授業が始まる5分前に
さひ先輩が隣の席へと座った。
○○│おはようございますっ、ㅎ
私が笑顔でそう言うと、
さひ先輩はニヤケて、
さひ│おはよう○○(🇯🇵
そう日本語で言ってきて、
滅多に名前の言わないさひ先輩が
私の名前を呼んでくれたことに少しドキッとした
私の姿を見て微笑むさひ先輩は
夏がとても似合っていた。
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