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わたくしはリベッシュラム公爵家の長女・ラルシャーレ・7歳ですわ!
リベッシュラム家のトレードマークである花の大神フローラルマギーシャの布の様なコーラルピンクの髪に水の大神フェルナズーファの魔石の様な青色の瞳。側仕えのハルンマーレには2つの大神からの御加護を得たかのような美しさとよく言われます。
あら……?少しめまいが……あら、ずつうまで……
乙女ゲーム、シンジョウルウ、悪役令嬢ラルシャーレ……?
ルウという女の子の記憶が流れ込んできました。
乙女ゲームというゲームを好む方で、
題名は「ルシャダリセラの聖女」?!
ルシャ・ダ・リセラは、わたくし達の住んでいる領地名です。
それに、わたくしが悪役令嬢?!
わたくしが15歳で処刑?!
嘘かと思いましたが、イラストの見た目や特徴もわたくしとそっくりで、はたまた聖女役のアメリーナーファの見た目もそっくりなのです。
唯一のわたくしサイド側が勝利するエンドは、法廷でわたくしが裏聖女としての力を見せつけ、アメリーナーファを退け聖女として王子と結婚し、領地を共に統治するエンドです。
……やってやらねば!
アメリーナーファはわたくしの義妹で、両親の愛情や欲しいもの全てを奪っていきました。
このエンドであれば、魔力や神の御加護が私の半分ほどのアメリーナーファは偽聖女だったとされて、処刑されるのです。
また、ルウという女の子もわたくしと同じように義妹に様々なものを奪われていき、わたくしラルシャーレを応援していてくれたそうです。
そうなれば、アメリーナーファに勝つしかありません。わたくしにまず必要なのは体力。
剣術の得意な攻略対象とやらのアンベスーラお兄様に剣術を教わるしかありません。
「アンベスーラお兄様!わたくしに剣術を教えてくださいませ!」
「何だって?あの運動嫌いなラルシャーレが?まあいい、可愛い妹の願いだ。一緒に練習しよう。」
「いいのですか?!ありがとうございます!」
わたくしは2人のお兄様のアンベスーラお兄様とアイゼンリーダお兄様とはおしゃべりやお散歩を、1人のお姉様のマイカールーファお姉様とはお裁縫やお茶会を楽しんだり、かなり仲良くしているのですが、なかなか姉や兄と仲良くなれないアメリーナーファはそれをよく思っていないようです。
ですがどのエンドの際にも、処刑される直前まで一緒に過ごしてくれたり、聖女に私がなったことを祝ってくれたりしているので、わたくしに対するお兄様達やお姉様への思いは変わらないと思われます。
……皆様いい人ですものね!
側仕えとも親戚や友人のように親しくしており、良く仕えてくれています。お父様やお母様、アメリーナーファ以外の身の回りの人々とは上手くやって行けると思います。
……ルウ様、ありがとうございます!ルウ様の義妹にも仇討ちをする勢いで聖女を目ざしていきます!
さあ、頑張りましょう!