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第4話
怖い、恐い、こわい、コワイ、怖い
頭の中はそればっかで、美味しいはずのご飯なんて全く手につかない。
もう帰りたい。
___どこに?お前に帰る場所なんてあるわけないやろ。
誰か、助けて。
___誰がお前なんか助けるねん、そもそもお前は味方おらんやろ。今更助け求めたって手遅れやねん。
もう、生きたくないよ。
___そんなん言って今日まで生きてきたのは誰なん??結局口で言うだけで今まで死のうと思ったことなんてないくせに、臆病者。
誰か、誰かだれかだれかだれか…
「___悠佑くんっ、?」
「、はい、なんでしょう、か..っ」
「..んーん、やっぱなんでもないわ、」
「もうご馳走様する、?」
「…あ、ぁ、…ぇ、ぁ」
「..ご馳走様しよっか、ご馳走様!」
「…ごちそう、さまで、した、」
こわいよ、こわいこわいこわいこわい
逃げたい、けど逃げたらどこに居場所があるの?
そもそも逃げれる?
逃げて、また戻されたら、また地獄に戻っちゃうだけでしょ?
二度と考えたくない、あの地獄に
「……あれ、」
前を見れば、見覚えのある場所
冷たくて固い床、しっかりと道を封じられた檻の中、奥には看守が居る、ような気がする。
目の前には沢山の小さくてやせ細った体がいっぱいあって、奥の様子までは見れなかった。
ここは、地獄
ああ、しっかり受身を取らなきゃ
でも、その後は?ここに助ける人なんて居ない
じゃあ、もう何もしなくていいんじゃない?
そしたら楽なとこに行ける、よね。
その骨が浮き出た拳で、殴られる数秒前___。
「悠佑ッ!!」
「…ッ、はぁ、ぁ、ぁあ゙ッ、?」
なんだ、行けなかったじゃん
楽なとこ、みんなが行けた、楽なとこ
連れてってよ、俺も一緒に。
「良かった、大丈夫やっ___」
「や゙ッ、来んなッ…くんなッ!!!」
「やだ、!!やだやだやだやだッ、」
「やだッ!!!」