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すぅッッッ …………… 『『『 好きぃ!!!! 』』』
日帝さんいじめてた奴? 嗚呼、もう殺っといた☆ 、、、どうしようこれを見た時から目から汁が止まらないです、、、、、
誰だ!!日帝をいじめたやつは俺が腹にナイフくれてやるよwwwww シンプルに友達に裏切られた私みたいにゃぽんが 別室登校なしてなかったけど 目から汗が…
注意書き。
・にゃぽんが病み気味です。
・リスカとかは無いのでご安心を。
・地雷さんはご自衛ください。
・死ネタ注意。
では本編Go。
「…何もしたくない」
暗い部屋の中、私の声だけが響く。
ベッドの上で丸くなり、何をするでもなく時間を浪費する。
こんな自分が嫌いだった。
「…あー、あの子が裏切らなかったらなぁ…
人間不信にもならなかっただろうに…」
今はもう関わらなくなったあの子の事を思い出す。
結局あの子は都合が悪くなったら逃げる、中身のない子だった。
表面上だけ取り繕ってて…今思えば、なんであんな子と一緒に居たんだろう…
「そのせいで他の人間も怖いし、クラス替えしてからクラスがずっとうるさいし…
本当に、苛々するなぁ…」
明日も学校がある。
考えるだけで、胃が痛い。体が、重い。頭が、痛い。
私は無理矢理、眠りについた。
「…もう、朝か」
するりと衣擦れの音がする。
カーテンの外では、鳥が今日も元気に鳴いている。
…嗚呼、うるさいったらありゃしない。
「……」
制服に着替え、カバンに教科書やらを詰める。
最近は朝ごはんを食べるとお腹が痛くなる。
だから、朝食は抜いているんだ。
行きたく、ないな………
「…行ってきます」
でも、そんな思いは無視するに限る。
重い足取りで、私は起きてから20分足らずで家を出た。
…吐きそう。
そう思った時には私は駆け出して、トイレで吐いた。
酸っぱい胃液しかせりあがってこなくて、ただ気持ち悪い。
「…っ、ぅ」
気分が悪い。
教室に行きたくない。
もう、あのうるささの中に帰りたくない。
私は、学校の端へと逃げた。
「……怒られるかな」
授業開始のベルが鳴っても、私は帰らなかった。
だって、授業しててもどうせうるさいんだもん。
あんなところでどうやって勉強しろというの?
「……………はぁ」
ここ数カ月で一気に回数が増えた溜息。
溜息を吐くと幸せが逃げるなんて言うけれど、きっともう私からは幸せは逃げきってる。
だから、容赦なく溜息を吐く。
「…死にたいな」
ぽつりと言葉が出る。
どうせ何も状況なんて変わらない。
だったら、もう、死んだほうが楽なんじゃ━━━…
「そんなことを思うくらいならば逃げろ」
男の人の声がした。
「…誰」
私の前に立っていたのは、背の高い詰襟姿の人。
詰襟と同色の帽子を被り、興味なさそうに赤い目で私を見ていた。
「死にたいと思うくらいつらいんだろ。
ならば行かなければ良い」
「…何を、勝手なことを。学校、絶対行かなきゃいけないじゃない」
簡単に『逃げろ』というその人を、私は睨んだ。
その人は呆れたように肩をすくめた。
「誰が学校に行かなければならないと決めた?」
吐き捨てるように言われた。
「それ、は……先生とか…周りの子とかに…」
「そんなの法的効力は持たない。結局今の時代、支配するのは法律だ。他の奴らが何と言おうとお前には学校から逃げる権利が与えられてる」
「でっ、でもっ、もし逃げて人間関係が崩れたら━━━━…ッ!!!」
そう叫ぶように言った。
「お前にとって人間関係など元から無いに等しいだろ」
言い返された。
「…え」
「友人に裏切られ自ら孤独を選んだ人間に関係などあるものか。
ならば今逃げて、しっかりと心の体調を戻してから人間関係は作り直しても遅くない。
なぜそんな単純なことがわからない?」
心底どうでも良さそうに言われた。
…でも、その通りなのかも…しれない。
「い、行かなくても…良いの…?」
「良いか悪いかはお前が決める事だ。登校に関しては法的効力を持つ文面は無い。だから、お前が無理してでも行きたいなら俺は止める権利も持たないから自由にしろ」
言い切ったのか、その人はくるりと方向転換して去って行った。
私は茫然とその背中を目で追い続けた。
「…逃げても良い…………か」
新しい考えだった。
学校からは逃げちゃいけない、ずっとそう思っていた私からすれば…彼の考え方は、斬新で。
私は、その場で決意した。
「ッあー、快適…」
それから数日後、私は別室登校という形をとることにした。
これで、騒音に悩まされることも無い。
自分のペースで、のんびりと勉強を進めていける。
この空間が、ずっとほしかった。
「…あの人にはっきり言ってもらえて、良かった」
最近は食欲も少しずつだけど出てきて、色んなことに気が付くようになった。
今思えば、きっと前の私は何もかも億劫に思えて視界が狭くなっていたんだろう。
闇の中から抜け出すきっかけをくれた、あの詰襟の人には感謝しかない。
「…さて、勉強しよっと!」
ノートを取り出し、教科書も読書スタンドに立てかける。
シャーペンをカチカチと2回ノックし、私は文字を書き始めた。
「…良かった」
別室登校も板についてきた頃。
現在時刻は7時50分。
私は別室登校でクラスの子に会うのを嫌がったから、特例で9時登校になった。
「今日は卵焼きと~、ミートボールと~、…んー、辛子明太子とご飯にしよう。なんかタンパク質いっぱい取りたい」
なんとなくで献立を決める。
栄養が偏ってるのは仕方ない。一週間に一度だけ、ストレスを軽減するために食べたい物を朝ごはんに食べる日を設けてるから。
卵焼きを焼き、辛子明太子を机に出して…ミートボールはお皿に出してレンジへ入れ、お茶碗一杯にご飯を盛る。
水をコップに注ぎ、机の上においてリモコンでテレビの電源を付けた。
「…危ない、今日のにゃんこ始まる所だった」
テレビの中で可愛らしいにゃんこが映されている。
ねこじゃらしにじゃれる様子がすごく可愛い。
今日のにゃんこを見つつ、エンドニュースも見て、そして今日の星座占い。
私はおうし座。5月1日生まれだからね。
「…やった、1位だ!」
こういう小さなことでも素直に喜べるようになった。
前では信じられないくらいの成長を感じる。
そしてどんどんと順位が発表され、星座占いも中盤に差し掛かったとき━━…
「……あっ、郵便局行かなきゃ」
用事を思い出して、慌てて食器を台所の水を張ったたらいに漬ける。
洗いものは帰ってきてからでいっか…
慌てて自室へと引き返した。
テレビはついたままだった。
そして、星座占いが終わり、ニュース番組が終わって…8時になった途端、また次のニュース番組が始まっていた。
『では、次のニュースです。
先週金曜日、==中学校の“日帝”さんが==ビル屋上から飛び降りて亡くなりました。
日帝さんが通っていた中学校の机の中に遺されていた遺書が見つかったため、警察は学校内であったいじめが自殺の動機だと仮定し捜査を進めており━━━━…』
『嫌だと思うことがあるなら、逃げろ。
人には、逃げる権利が認められているのだから。
……俺か?
…俺も、逃げたよ』
『人生という、地獄から』
end
特に語る事も無いので終わります。