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私はあの後、ヘルメットが無いことに気づいた。でも、このプラスチック製のマスクみたいなのが付いてるから息苦しくなかった。でも私は惑星探査員。ここでこんなに時間をかけるわけにはいかないんだ。私は点滴の針を自分の腕から引き抜き、立ち上がろうとした。でも足が異様に震えて立ちづらかった。私は覚束ない足取りで、近くの病床の柵に掴まって、ヘルメットを探した。そして病床の下にある事を確認して、マスクを取って、ヘルメットを被った。私はそのまま窓から出ようとしたけど、窓には鍵がかかっていた。正攻法(?)で行くしかないのか、そんな風に考えて、一旦ヘルメットを取って、点滴とマスクを付け直して、夜中まで待つ事にした。私が時計を見ると、11時までしかない。今は7時だから、多分ここの惑星の夜中はあと4時間で来るらしい。でも外を見てもまだ真昼間。本当にここは夜になるのかと言わんばかりに昼。
そして夜中は以外と早く訪れた。10時回ると、さっきの男の子が来て、気だるそうな口調で私にこう言った。「えーと…これから中時まで就寝時間となります。あっ、ここの人じゃなかった。だから時間の説明をしてあげる。」私より小さな男の子に時間の説明をされ始めて、なんか小学生に戻った感じがした。でもその内容は中学で習ってもおかしくないくらい難しかった。「ここの世界は前時、央時、後時 の3つに分かれてて、計33時間ある。前時と央時の中間を中時、央時と後時の中間を初時という。」私はとりあえず今は就寝時間って事は分かった。「それじゃ、おやすみなさい。」扉が閉まり、電気が消えた。