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『一章 終わりの始まり』
夕方の17時ごろに俺たちは解散し、各自の部屋に戻った
沢山話し、歌ってはしゃいだせいか、俺の体はすごく疲れていた
ベットに横たわり、少し仮眠を取ろうと思っていたら…
氷「すいませんなの」
ドアの外から声が聞こえた
氷「少し、お話があってきましたの」
柳「話って…?」
氷「…極秘の話なのです。」
柳「…」
氷「部屋に入ってもいいですの?」
もしかして殺されるんじゃ…
俺は不安に感じた
氷「私は1人じゃないのです」
火「おっす!オラほむら!」
柳「それなら…」
俺はドアを開け、部屋の中に2人を入れた
柳「それで…話って?」
氷「全員の部屋に出入りを記録するシステムをつけようと思うのです」
柳「なんだそれ」
火「まぁ、そのまんまだよな!誰がいつ部屋を出たり入ったりしたか記録するんだ!」
氷「そして記録したものをいつでも確認できるのです」
柳「…それで、もし事件が起きたら犯人をすぐに特定できるってことか?」
氷「その通りなのです!…あまり事件は起きてほしく無いと思っているのですが…」
柳「でもそれはどうやって用意するんだ?」
火「そこで、あたしの出番ってわけだ!」
柳「えっ?そんなの作れるのか?」
火「いや!作れない!」
作れないのか…
氷「いるんです、機械系にめっぽう強い人が…」
【飯田橋の部屋 前】
火「おーい!扉を開けろ!」
氷「別に殺しにきたわけじゃないのです!」
そうか、飯田橋は超高校級のエンジニアだった…
だとしても強引すぎるだろ
柳「…そもそも、部屋にいないんじゃ」
氷「いえ!確実にいるのです!ここ数時間で張り込みしてたのです!」
柳「うわっ…」
そりゃあ出てこないだろ…
円「獣が3匹集まって、なにをしているの?」
柳「あ…」
火「飯田橋に部屋を開けさせようとしてるんだ!」
円「はぁ…そんなやり方無駄ですわ」
氷「じゃあいい案があるのです?!」
円「…」
みかりさんはゆっくりと着物の袖からピンを出し、ピッキングを始めた
柳「ピッキング…」
火「すげぇ!ハワイで父ちゃんから教わったのか!?」
円「これも一種の護身術ですわ」
そう言ってる間に、もう部屋の鍵は空いていた
【飯田橋の部屋内】
飯「な、なにしにきたの…?」
案の定無理やり部屋に入っていたので、飯田橋は怯えていた
いや、元々オドオドしてたか…?
氷「飯田橋さんにお願いがあるのです!」
火「靴でもなんでも舐めるからかなえろよ!」
飯「そんなことしなくていいよ…お願いって?」
柳「それが…」
俺が飯田橋に全て説明した
飯「わかったよ、器具はあるし…がんばるね」
火「さすがだな!オドオドしてるへなちょこのくせに!」
氷「そうなのです!もやしなのに!」
飯「…」
そんなことをやりながら、夜は過ぎて行った