こんにちは、白米です。
3日ぶりですかね、旅行楽しかったです。
それでは、第8話です。
Side エディ
あれからも道化師は一向に見つからずもう3日前。
段々と現場の空気が張り詰めてくる。
もうとにかく色んな場所を駆けずり回って探すという滅茶苦茶な手まで使い出した。
エディ「はぁ…」
道化師アイツどこまで隠れてんの?
ため息を付いたらリアムが無表情で振り返ってきた。
ほんとにリアムも様子がおかしい。
どこ行ったんだよ反抗心。よそから借りてきた猫みたいじゃん。
まさか中身道化師?いや違うか。
エディ「どこ探す?」
もう探すところがわからなくなったからリアムに聞いてみる。
リアム「じゃあ第1エリア執務室の机の引き出し」
…いや場所指定細かいな⁉なんで机の引き出しにいると思ったのこいつ⁉
でも確かに執務室は探してないかも。
エディ「わかったよ」
エディ「執務室に行こう」
半分呆れながらも声をかけて執務室に向かう。
中に入った途端、リアムがまっすぐ引き出しまで向かう。
え、本気でいると思ってたの?嘘でしょ?
しょうがないからほっといて、怪しいところを探すことにした。
Side リアム
執務室内の机の引き出しを開ける。
爆弾があったのはここだ。道化師のことなら3日前には仕掛けてあるだろう。
リアム「…これか」
あっさり見つかった。懐中時計に見せかけてあったようだ。だが素材がプラスチックだし針も動いていない。
しかし困ったことに爆弾の解除方法なんてわからない。誰かに頼みたいが中身が道化師だったら厄介だ。
まぁ小型だしな………潰すか。
そう思い時計を握り込む。グシャリと音がして、時計は跡形もなく潰れた。
エディ「いや何やってんの⁉」
あ、見られたか。
リアム「すまん、間違えた」
エディ「何を⁉てか時計潰せる握力って…」
おい何を思った。
エディ「ま、まぁ道化師はいなかったし戻ろうか」
その言葉にうなずき、一度休憩室に戻った。
Side エディ
休憩室にはカルロス看守がいた。
カルロス「おっ」
カルロス「お前らどこ探してたんだ?」
エディ「執務室ですよ」
素直に答える。
カルロス「執務室…?」
なにか引っかかる事があるらしい。
リアム「なんだ」
カルロス「いや、お前らが行く前に俺も探そうとしたんだが」
カルロス「他の看守がもう探し終わって見張っておくと言われてな?」
カルロス「そいついなかったのか?」
そんな看守見てないし、そもそも誰ともすれ違ってない。
エディ「いえ…いませんでしたよ?」
違和感の正体を探りながら答える。
エディ「…あっ」
もしかしたら…
エディ「それが道化師なんじゃ…!」
カルロス「あ…」
カルロス「いや分からなさすぎだろ!」
嘘でしょほんと。そんな分かりづらいの変装って。
じゃあ僕たちも変装した道化師に会ってたかもしれないのか。
怖すぎるって。
リアム「逃げられたか」
しょうがない、また探しに行こう。リアムに声をかけて休憩室から出た。
Side リアム
それから2日間、結局怪しい人物とも会わなかった。
…もうそろそろアルベル先生のほうを注意して見ておかなければならない。
リアム「エディ」
エディ「何?」
リアム「二人で行動しても見つかる可能性は低い」
リアム「一度別れるぞ」
ここからは単独行動のほうがいいからな。できれば別れたい。
エディ「分かった」
エディもあっさり了承した。
先に休憩室から出ていき、アルベル先生の居室前に移動する。
中に人がいるか確認したい。扉に耳を近づけておく。
足音も声もしない。周りを確認してから部屋に入った。
例のカードはまだない。一度出るか…そう思った時に扉が空いた。とっさに戸棚に隠れる。少しだけ隙間を開けておいた。
アルベル「…どうじゃ」
プロディ「申し訳ありません」
プロディ「彼が変装の名人なのですり替わりの対策をしつつ創作するのは非常に難しく…」
アルベル「やはりか」
プロディ「また、警備隊から留置に限界があると報告が」
プロディ「食料の備蓄も枯渇寸前のためやはり本日が…」
プロディ「そこで提案なのですが__」
なるほど、所内が手薄になる。そこで爆弾騒ぎが起きれば人は殆どそちらに注目する。
それでナルサスさんしか疑われることがなかったのか。
一通り話し終えたらしく、プロディ司令…今は司令ではないか。が部屋から出ていく。
ふとアルベル先生が壁を見た。カードが刺さっている。あれか。
アルベル先生が受話器を手に取り誰かと話している。だが内容は聞こえない。
電話が終わりアルベル先生がカードを見て出ていった。これからが本番だ。
見つからないようにそっと後を追った。
第8話読了お疲れ様です。
ちょっといろいろ展開をミスってしまったので焦ってます。
それでは、また次回お会いしましょう。
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