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今日見た光景が脳裏に焼き付いて離れない。夜も昼間と比べてマシだけれど、それでもやっぱり少し暑かった。でも俺は布団に丸まって今日のことを考えるしかなかった。
あの子は本当にランスの恋人なのだろうか。ま、まぁ、まだ喋っているところを見ただけだし……。と思ってなんとか思い過ごしてみようとも思うけれど、思い出すのは優しそうに笑いかけるランスの表情と声。
その表情と声が俺に向けられたものだとしたら、どんなに嬉しいか。さっきからずっと考えている。
俺はぎゅっと目を閉じて、何か違う、楽しいことを思い浮かべよう。と、ランスとデートに行くならどこに行ってみたいか、何がしたいか。
(遊園地とかもいいし、箒で二人乗りとかしたいな……)
そんなことを思い浮かべて、笑みがこぼれる。
俺なんかがランスとそんなこと をしても、お似合いっていうわけじゃない。それならあの子と一緒の方が、よっぽど。俺みたいなやつがランスの隣にいても……
いくら、ランスとの妄想をしたって結局はあの子のことに行き着いてしまう。
それでも振り向いて欲しくて、まずは性格から直してみようか、と思い立ったので明日さっそく試してみようと思う。