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創作。
hsrb kyng
伏せ字なし
「俺から離れないで、星導」
今日はお互いフリーの日。配信も任務もなし!!いつも予定が合わず一緒に居れる時間が少ないからこそ心做しか今日は俺も小柳くんもテンションが高かった気がする。
夜、小柳くんから飲もうと誘われて早2時間程度。俺はセーブして飲んでいたからかあまり酔いも回っていない。 問題は小柳くん。久々のオフで羽目を外しすぎたのか呂律も曖昧で顔も赤い。
このままではさすがにまずいと思い、水をついで小柳くんに飲んでもらいたいのだが、イヤイヤ期の子供のようにこの男頑として水を飲んでくれない。
『もー小柳くん。早く水飲んでくださいよー』
「いや」
ずっとこんな調子だから
『小柳くんが水飲んでくれないなら、るべち他の人の所行っちゃおっかな〜』
って冗談で言ったつもりだったけど酔いが回った小柳くんには言葉のままの意味で伝わってしまったみたい。
なんてね。と続きの言葉を口から出そうと小柳くんの方を向いた。
小柳くんは泣いていた。
まだ目に涙を溜めているが、瞬き1つでぽろぽろと全てが溢れそうだった。
普段皆さんが見ている通りツンデレな彼のことだから「勝手にしろ」なんて言葉が返ってくると思っていた。
ごめんと何度も謝ったが言葉を発せないのか、はたまた発する気力がないのか返事は返ってこない。
ほんとに小さな、俺にしか言葉の矛先を向けていない彼の声がすぐ下から聞こえてきた。
「なぁ、星導」
『どうしました?』
「ほんとに俺から離れない?」
『ええ、一生離れません』
身長は彼とさほど変わらないが今だけは彼が小さな子供のように見えた。
小柳くんが離しても俺は一生離しませんからね。