目黒 「 俺、サッカーしてたの 」
『 サッカー…? 』
目黒 「 もともとサッカーをしてたんだ 」
『 え、だって、 』
目黒 「 ふふっ、笑 」
目黒 「 交通事故 」
目黒 「 皆で歩いて買い物に行った時 」
目黒 「 俺がどうしても新しいボールが欲しいって言って、 」
目黒 「 無理やりショッピングモールに戻ったんだ 」
目黒 「 車が雪でスランプしてさ 」
目黒 「 目黒家に突っ込んできたの 」
『 … 』
目黒 「 俺があの時、 」
目黒 「 わがまま言ってなかったら 」
目黒 「 皆生きてたんだ 」
『 …れんくん、 』
目黒 「 美羽は悪くないよ 」
目黒 「 この前の火事 」
『 … 』
目黒 「 俺が美羽を助けたいと思って突っ込んだんだ 」
目黒 「 俺が行かなくてもコーチが来てたか。笑 」
『 れんくんが来てないと、 』
『 死んでた。 』
『 倉庫に、煙が溜まってきてて、 』
『 苦しかった 』
目黒 「 良かった 」
目黒 「 俺も人の命助けれたんだ 」
『 れんくん、 』
『 私、れんくんのおかげで生きてる 』
『 前も、 』
『 今も 』
目黒 「 前? 」
『 顔が気に入らないって 』
『 そう言ったでしょ? 』
目黒 「 …ごめん 」
『 ううん、 』
『 あの時、そう言ってもらわなかったら 』
『 私多分ずっと鬱だった。 』
『 今も鬱状態なんだけどね、笑 』
目黒 「 けど、 」
『 れんくん、 』
『 あの時は助けてくれてありがとう 』
『 それと、この間も助けてくれてありがとう 』
『 れんくんのおかげで私は今生きてるよ 』
目黒 「 っ、泣 」
目黒 「 生きてもいいかな、泣 」
目黒 「 皆に、恨まれてないかな、泣 」
『 それは、分からない 』
『 家族って言うものがよく分からないから、笑 』
目黒 「 それって、 」
俺が質問をする前に、美羽はまた話し出した。
俺の話が、君の過去をえぐっていたなんて、この時は知りもしなかったんだ。
『 だけど、 』
『 私はれんくんに生きて欲しいって思う 』
『 いつか一緒に、もし一緒にバスケが出来たら嬉しいなって思ってる 』
目黒 「 やろうよ 」
目黒 「 もしじゃなくて 」
目黒 「 絶対 」
『 うんっ、泣 』
君の瞳から涙が零れて、
俺はやけに心臓が高鳴った。
目黒 「 …? 」
この気持ちに疑問を浮かべながらも、俺は君の涙を拭った。
next … ♡1000
新作考えてるので多めですみません、泣泣泣
リクエストとか頂けたら🌷🌷
コメント
4件
もう最&高!!!
最高すぎる...₍ᐡ Ⅰ Ⅰ ᐡ₎