「……遊ぶのは結構だが、俺の許可は取ったのか?」
冷たい声が響いた。
魔物たちが襲いかかろうとした瞬間、赤い閃光が走る。
一瞬で四体の魔物の首が飛び、血しぶきが舞い上がった。
まどかの笑顔がぴたりと止まる。
「……誰?」
霧の中から、赤い瞳の少年が姿を現した。
レイス・ワイル。124歳の吸血鬼。
「放浪者か……勇者を助ける義理なんてないでしょう?」
まどかは軽く肩をすくめるが、レイスは興味なさげに返す。
「そいつはどうでもいい。ただ……お前のやり方が気に入らない。」
レイスの指がゆっくりと動く。
次の瞬間、宙に浮かんだ血が無数の刃となり、まどかの周囲に展開された。
「へぇ……吸血鬼って、こんな面倒なこともできるんだ?」
まどかは笑いながらも、内心では驚いていた。
「さぁ、どうする?」
レイスが不敵に笑う。
その背後では、サブ、みりん、萌香が息をのんで見つめていた。
コメント
1件
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 続き楽しみ!