なんか描きたくなったので書きます笑
「寿命なんてとっくに分かっていたのに」
なんで…なんでなの。1人にしないで。ずっと好き。愛してるなんて言葉も届かない。彼はずっと病院のベッドで寝るだけだ。生きているらしいが、もう死んだも同然だ。足は全て切り取られており、周囲が赤黒く染まる。私はその光景しか見れなかった。彼は、何故か捕まり暴力を受け、悲惨な状態になっていた。意味がわからない。暴行を与えた奴らは「人違いだった」、「俺は無理やり命令されて」と言う事しかしなかった。憎らしい。だがそいつらも死んだ。復讐する矛先がなくなった。もう終わってしまった。これからどうすれば良いんだ。
色々な事を考えている最中、彼が青くなっている唇でこう言った。
「最後にダンスを…」
何を言ってるんだ。本当に。そんな事をしてしまえば確実に死んでしまう。でもこの気持ちは彼を縛っていることだと分かっているのに。死なないでほしい。最後にダンスなんて、どこぞのドラマか。自分の身を知っていてこれか。本当におちゃらけたやつだ。
結局こうなってしまった。最終的には、私が彼を病院から連れ出し空気がとても綺麗な森林まで…
「ここでいいのか」
「うん。ありがとう」
なんども続く咳をしながら言ってくれた。あぁ。もう…悟りながら私はステップをとりながら踊るしかなかった。
寂しいダンスの音だけが響く。私が彼の手を握って楽し…く。
「ねえ。」
「なんだバカ」
「これでさ、僕のこと逝かせてよ」
本当にバカだ。でも私は彼のナイスを手に取った。本当に彼も私もバカだ。バカバカ。絶対に笑顔でいるんだ。彼は私に笑顔をたくさんくれたから。
「…いくぞ」
「うん」
鈍い音が静かに響き渡る。雨が降ってきた。緑が赤に飲み込まれていく。涙が止まらない。もっと色々なところに行って、お買い物して、新しく買った服を見せて、褒めてもらって…
「ヒッヴァ ウゥゥ」
そんな、情けない声だけが響いた。
あてがき?
見てくれてありがとうござます〜
夜中にすごいなんか書きたい衝動で書いたものなので、誤字、脱字などの誤りがありましたらコメントの方で教えていただければ嬉しいです。またこの場で会える事を祈っております〜
コメント
1件
最後の泣き声、完全に怪獣でした。🦖