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朝。
いつもと変わらずフードを被る。
目を、隠す。
鏡に映る黄緑色の瞳を見る度、 嫌気がさして。
何度も鏡を割ろうと思った。
だけど、どこかで、この瞳が好きだって。
そう思っていたいから。まだ、割れない。
カーテンから光が差し込んで時間を知らせる。
『え〜、皆さん。おはようございます。』
『もうすぐ朝食の時間となりますので、早う起きてください。遅刻してもどうなるか知りません。』
そしてまた、いつも聞こえるテノールの、
我々の誇る天の声も、時刻を知らせてくる。
いつものように。食堂へ、向かう。
鼻に透き通る様な良い匂いが立ちこめる。
バターの匂いだ。今日はトーストだろうか。
そんな事を考えている内に集合の時刻をまわる。
遅刻した人影が、2つ。
「…ギリギリセーフ、、、?」
「ut、アウトや。」
「今日も間に合わへんかったか〜!」
「kn、いい加減遅刻せえへん事を覚えよな。」
やはり。
遅刻するのはいつもの、
遅刻魔・サボり魔、屑ことut先生と
狂犬チワワことknだ。
そして書記長であるtnが注意をする。
これが日常。
そして、
「なぁなぁ!早く食べようや!」
と自分が言うまでがワンセット。
「そうだな。」
「それでは、いただきます。」
こうやって総統が言うと、
皆それぞれ挨拶をして食べ始める。
何故だか今日は食害する気になれなかった。
だが、相も変わらず、
ご飯は美味しい。
「…ん?なんやzm、今日は食害せえへんのか?」
「あ〜、、、今日は食害する気分やなくてな、」
rbrは観察眼が鋭いから、いつもと違うところがあったらすぐに言ってくる。
さっきみたいに。
今日は特に予定がないから城下町にでも行こうか。
朝ごはんを食べ終わり皿を片付け、食堂を出る。
ガヤガヤと賑わい、明るい雰囲気のある大通りまでやってきた。
雑貨屋まで行こうと歩く歩道の横には、多種多様で様々な店が並んでいる。
バターのいい匂いが立ち込めるパン屋、
彩り豊かな植物が並ぶ花屋、
個性的なアクセサリーが売られている服屋。
前に通った時と変わらない街並みでどこか安心するような感じがする。
と、考えている内に雑貨屋に到着した。
中に入ると、専門店があまりないような種類の品物が沢山売られていた。
ただ一つ、その中に目を惹かれるものが。
望遠鏡。
何の変哲もない、
深く淡い緑色の望遠鏡。
どうしてこれに惹かれたのかは分からない。
だが、この機会を逃すと
何か後悔する気がした。
すぐさまその望遠鏡を手に取りレジへ向かう。
「これください。」
「あいよ、39,800になります。」
「これで。」
「ういッ、丁度だな。」
「袋かなんかいるか?」
「んー…いや、大丈夫です。」
「んじゃそのままのお渡しとなります。」
「ありがとうございました。良い一日を!」
そうして商品を受け取り店を出る。
今日は何時もより寝る時間が遅くなりそうだ。
書 き 方 忘 れ た
続きは気分次第です。