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アクアスの体が宙を舞う。
「……ッ!」
刹那――
宿儺の刃が閃いた。
ザンッッ――
アクアスの右腕が空を裂き、地面に叩きつけられる。
「チッ……!」
大量の呪具を操りながら、アクアスは後退する。
だが、その動きに宿儺はすでに追随していた。
宿儺:「つまらんな。」
「!!!」
次の瞬間―― アクアスの胴が真っ二つに裂かれた。
「おいおい……そりゃ、あんまりやろ。」
関西弁の呪霊、三途の川の渡し守 はため息をついた。
すでにアクアスは再起不能。
「せやけど、ここで終わりやないで……」
渡し守は最後の力を振り絞る。
「”三途の流転”――」
彼の術式は、”死にゆく者を別の肉体に繋ぎ止める”能力。
アクアスの体が、呪力の網のようなもので結ばれる。
「お前はまだ”生きとる”でぇ!!!」
声が響いた。
だが――
「”うるさい”。」
宿儺の一言。
瞬間、”世界が斬られた”。
三途の川の渡し守の体が、”輪切り”のように斬られていた。
「……ははっ……おもろい人生やったわ……」
彼の意識が途絶える。
同時に、アクアスの体も呪力の繋ぎを失い、完全に沈黙した。
宿儺は、ただ一言だけ呟く。
「雑魚共が。」
こうして、アクアスと三途の川の渡し守は、”死”へと流されていった。