「やァ、中也。遅かったね」
玄関の扉を開けると目の前には太宰が居た。
「ホントに来たのかよ…」
太宰の横を通ってリビングへ向かうと其処には中也の葡萄酒があった。よく見ると中身がとても減っているように見える。否、確実に減っている。半分もない。その証拠に、隣にあるコップの中に葡萄酒と思われる液体が注がれている。
中也は激怒した。
「なァに勝手に人のモン飲んでンだ手前は!!返せ!!」
「返すも何も、もう無いんだから。無理ですぅ」
「呑んだモン全部吐き出せ!!」
「あァ、ちょ!…ぅぇ…」
中也は吐き出せと口では言うが、吐き出すどころか首を絞めているため吐き出す前に窒息死してしまう。
「中也、死ぬ、死ぬ死ぬ!」
「手前の生命力ならこんなンじゃ死なねェよ!」
「ちゅうや、ぐぇ」
プルルルルプルルルル電話ダヨ!電話ダヨ!オイ!出_
太宰の胸ポケットから電話が鳴り響く。中也は手を緩み太宰の首から離す。何だその着信音は…と呆れた表情をするも中也は太宰に電話出ていいと目線を送る。太宰は当然取るさと言わん気味に視線を返す。スマホを取りだし、電話に出た。
「ゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…ん”んん”ん、ハァイ、こちら太宰でぇす!………あ、社長。はい、……はい………承知しました。失礼します。」
社長の電話だったことに太宰は心中驚きながらも、話を聞いた。何かを伝えられ、電話を終えると中也に向かって内容を話そうとする。
「中也、今社長から電話があったんだけどね」
「否!それ俺に云ってもいいンかよ!?」
「何を云ってるンだい、探偵社のことを話そうとしてるんじゃないけど」
「そ、そうだよな。ビビった」
中也は社長との会話を太宰の口から聞くと思っていたのだ。そんな裏切りの行為を目の前で、ましてや自分に向けられるのはたまったもんじゃない。
「でね、私三日間も休みを貰ったのだよ!」
「は?」
太宰の言葉を聞いた中也は口から何も言葉が出なかった。
皆さん、私の駄作に近い作品を読んでくださりありがとうございます。私は今勉強や課題に追われています🥺
なので投稿も遅くなりますし、誤字も増えたり、内容も意味不明になってくることもあると思いますが、忙しいんだな、程度で思ってください。また誤字があったらコメントで教えてください!
皆さんの♡とても励みになります。ありがとうございます。
いつになるか分かりませんが、また次回お楽しみください!