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めっちゃおもろい‼️ 神やん
「一般人の前で変な行動は?」
「しません」
「スパイは、目立っては?」
「いけません」
今は、京都にあるサクラ学園で、レオに説教を食らってる。
なが~い説教で今日が終わっちゃう前に、あたしのこと、教えておかなくっちゃね!
あたしの本当の名前は、ナノ・エメラルド。
で、目の前にいる藍色の髪のレオ・サファイア。あたしの相棒で幼馴染だ。
あと、さっきあたしと一緒にいたギギことギル・ルビー。
あたし達三人の共通点は、少し特別な能力が使えること。それと、特別な石を持ってること。
それが、モード。
あたしのモードは、能力を最大限に活かす能力。石はエメラルド。
レオのモードは、一度見たものを忘れない能力。石はサファイア。
ギルのモードは、動物を操る能力。石はルビーだ。
「で? バカナノ。今度は一体何をやらかしたの?」
嫌味な口調にバカって言うな、と答えながら、声の主の顔を見る。
明るいピンクの髪に、袖口から覗くフリルが可愛い。
ウサギのような見た目とは裏腹に、声はしっかりと、相手の背筋を伸ばさせる声をしている。
彼女の名前はシャルル・ハック。
本名はシャルル・カロン。
カロンは、古代ギリシャ語で“美”を意味してるんだ。最高にクールだ!
シャルルは、ハッキングとか情報収集が得意なんだ。
「ナハハ ナノ、大変やね 」
少しなまりのある喋り方の、マキ・エジソン。
黒褐色の肌に、茶色い髪が似合ってる。
第一印象は、クールなお姉さんって感じ。
マキは名字の通り、発明が得意なんだ。
ちなみにあたし達の耳についてる『トントンピアス』も、マキの発明だ。
あたし達は全員、アメリカにあるブロッサム学園の生徒だ。
正式名称はベロを噛みそうなほど長くて、世界監督市民機関(略してCSCO)ブロッサム学園中等部っていうの。
あたし達CSCOの生徒は、『誰にも見つかっちゃいけない』んだ。
その代わり、『何者にもなれる』んだ。
中等部――十三歳からは、任務のために世界中を飛び回る。
もう気づいてるかもしれないけど、CSCOは――
あたしにとってスパイは、最っ高にクールな職業なんだ!
ちなみに、あたし達が日本に来たのも任務のため。
まぁ、任務内容については今度教えてあげる!
「で、ナノ。お前は学校に馴染めてるのか?」
「うん! 探偵の平次も、すっごいいい子だよ!」
ちなみに、あたし達は中等部二年生。
年齢でいうと、レオとあたしは十四だ。
「私の方はまだ夏休みから明けてないわ」
「俺は、毛利探偵の事務所に出入りした。でも、目撃情報はないようだ」
シャルルに続け、レオが言う。
あたし達は今、ある組織の情報を集めるために潜入捜査してるんだ。
でも、さすがに中学生の探偵はいなかったから、高校生に変装して通ってるんだ!
「それと、例の工藤新一は、しばらく学校に来てないそうだ」
「そう。残念ね」
そう言うシャルルは、あまり残念そうじゃない。
やっぱ、シャルルって嫌味っぽい。
よーし、あたしも頑張るぞ!