ある日凛の友達、桜は行方不明になった。20XX年9月20日、学校帰りに何の前触れもなく姿を消した。凛はその日、いつも通り桜と一緒に帰るはずだった。しかし、桜はその日、最後の交差点で立ち止まり、何かを見つめていた。凛が振り返ったとき、彼女はもういなかった。
その日から凛の生活は一変した。学校では桜の話が広まり、生徒たちの間でささやかれる噂が凛の心を重くした。友人たちは心配してくれたが、凛の心には不安が渦巻いていた。彼女は毎日、桜の帰りを待ちながら、彼女の姿を探し続けた。しかし、どこにも桜の影は見当たらない。
「どうして、どうして私だけが…」凛は自分を責めた。桜を助けてあげられなかったことが、心の奥底で彼女を苛み続けた。夜になると、彼女の部屋の暗闇が恐怖を煽る。時折、桜の声が耳元で囁くように聞こえた。
「凛、助けて…」
数ヶ月が過ぎ、凛の心は壊れかけていた。彼女は病院に行き、医師から「心の病」と診断された。幻覚が彼女を支配するようになり、実際には存在しない桜の姿が彼女の前に現れる。桜は笑っているように見えたが、その目には暗い影が宿っていた。
「桜、どこにいるの?」凛は夜中、独り言のように呟いた。すると、彼女の目の前に桜が現れた。薄暗い光の中、桜は不気味に微笑んでいた。凛の心臓は早鐘のように息を切らしていた。「凛、一緒に来て…ここから出て行こうよ。」桜の声はかすれていた。
「どうして?みんなが探してる!」凛は必死に抵抗した。彼女の心には、桜を信じる気持ちと恐怖が交錯していた。
「私はもう、ここにはいない。だから、早く来て…」桜の声は次第に遠くなり、凛はその場から逃げ出した。彼女は自分の足でしっかりと地面を踏みしめ、桜の幻影から逃げることを決意した。
しかし、その夜、再び桜が現れた。今度は彼女の表情が変わっていた。凛の目の前に立つ桜は、無表情で言った。「凛、あなたが私を忘れたから、私はここにいるのよ。ずっと、ずっと…」
その言葉が凛の心に突き刺さった。彼女は桜を忘れてはいなかったが、現実の世界で彼女を救うことができなかった自分を苦しめていた。桜の幻は、彼女の心に潜む恐怖を映し出す鏡のようだった。
「私は…忘れない。だから、帰ってきて…」凛は涙を流しながら叫んだ。しかし、桜は微笑みながら後退し、暗闇の中に消えていった。凛はその瞬間、自分がどれほど深い闇に囚われているのかを実感した。
凛は最後に桜に言った。「私の中で、あなたは生き続けている。でも、もう一度会うことはできないの?」その瞬間、桜の幻影は消え、凛は一人ぼっちになった。彼女の心に重くのしかかるのは、桜の行方が不明であること、そして自分がその答えを見つけられないことだった。
それから、凛は幻覚と共に生きる日々を送ることになった。桜の姿を求め続ける彼女の心は、見えない傷を抱えたまま、ずっと暗い闇の中を彷徨い続けるのだった。
〜主のあとがき〜
見てくれてありがとうございます!
実は重大報告があって,私の名前を桜艾に変えます!
よろしくお願いしますm(_ _)m
今回の作品はマジでテキトーにゆるっと作ったものなので,誤字などがあったら申し訳ないです,,
ちなみにこれを書いた理由は名前で『桜』があると思うのですが,学校で授業中に
外を見てたら桜が目に入って,あ,桜系の書きたいな,,,と思ったからです!
コメントなどで教えて貰えると嬉しいです!
リクエストも一応受け付けております!
ここの小説の投稿♡2000超えてて嬉しかったです!
ではまた!
next⇨♡500〜601までの間。
コメント
6件
桜って名前いいよね!かっこいいし可愛いし、学校の桜ほぼ満開だったね!🌸