「私ってみんなの役に立ってるのかな…ヒック…」
私は酒場でお酒を飲みながら悩んでいた、何で悩んでいるかって?私はこの国に使える5部隊長なのに弱いって事で悩んでいるの。
私以外の1〜4部隊長は能力者で私より遥かに強い人達で、その4人の隊長の背中を見ると私には越えられない壁が目の前にある感じがするの。
「何で私は能力目覚めないんだろう…能力検査であなたは能力者ですって言われたのに…はぁ…いっその事隊長辞めようかな」
「あれ?ミア先輩じゃないですか…ってどうして泣いてるんですか!?」
「朝野田君、うぅ…自分でも何で泣いてるのかわからないよぉ〜」
お酒を沢山飲んだ私は泥酔状態だった、そのせいか朝野田に引っ付いてしまった。
「のわ!?ちょっ!ミア先輩大丈夫ですか!?」
その後私は朝野田君に落ち着かせてもらって、私の悩みを聞いてくれた。所々呂律が回ってなくて自分でも何言ってるかわからなくなる所も所々あった。けど朝野田君は真面目に聞いてくれた。どっかの3部隊長と違って。
「成程…でもミア先輩は能力がなくても結構強いじゃないですか、体術戦だったら僕は負けているしフェイカス先輩程の力を有しているんですからミア先輩は強いですよ」
「んぅ…そうかなぁ、ヒック」
私は朝野田君に慰めてもらっていた。まだこの国に優しい人はいるんだなぁ…私が会って来た中で数えるくらいしかいない。
「考え過ぎですよ、いつか能力だって目覚めますよ、多分…」
「ちょ!多分って…!はぁ…、出来れば今すぐにでも能力目覚めさせたいけどね…」
「【継続は力なり】ですよミア先輩、何かを継続する事で人生が変わりますよ」ニコッ
継続は力なり…か、人生変えたきゃ継続しろかぁー、キツイなぁ〜。
でも…もう少し頑張ってみようかな、継続はきついけど継続して楽しい事だってあると思う。私はここで人生を変えてみせる。
「朝野田君、私もう少し頑張ってみる!フェイカス見たいな戦士に、ヒック」
「頑張って下さい、ミア先輩!僕も何か手伝えることがあれば言って下さい!」
「うん!……早速だけどちょっと手伝って欲しい事があるの」
「何でしょう?」
「ちょっと…立たせるの手伝ってぇ、飲み過ぎて私うごけなぁい〜ヒック!」
この後私は朝野田君におぶさってもらって帰った。朝野田君が階段を踏み外して私達は転がり落ちて行ったとか。
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