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その結果…
佐村さん…10時頃
日野さん…11時半頃
松村さん…12時半頃
鈴木さん…14時頃
綾瀬さん…15時頃
園田さん…16時半頃
野田さん…17時頃
となった。
ここで怪しいのが|野田雅子《のだまさこ》さんだが…
「ちょ、ちょっと待ってください!
私は殺していませんよ!
今井さんは私が帰る時も見送ってくれましたし!
生きていましたわ!」
野田さんは言う。
「しかし、最後に今井さん宅を訪れたのは、あなたに間違い無いでしょう?」
「そ、そ、そんな事!
誰かが嘘をついているかもしれないじゃないですか!」
もっともだ。
そうなのだ、これはあくまでも自己申告の時間であって、本当にその時間に訪問したかどうかは誰にも分からないのだ。
「参りましたねぇ…」
先生は軽く運転ハンドルをタップしながら、そう言った。
「誰が嘘をついているんでしょうか…?」
「それが分かれば苦労はしませんよね。」
「うーーーん…」
その時、野田さんから電話がかかってきた。
「はい、姫川の携帯ですが。」
『そういえば思い出したんです。』
「と言いますと?」
私は尋ねる。
『今井さんは帰り際にモクレンの花束を手土産に渡していました。』
「なるほど!
つまり、モクレンの花束をもらって居ない1人が真犯人という事ですね!?」
『はい、そうだと思います。』
野田さんはそう言って、私は電話を切った。
「先生!」
「はいはい。
まずは、今井さん宅に残っているモクレンの花束があるかどうか確認しましょう。」
今井さん宅のゲストルームには、モクレンの花束が一つだけ置いてあった。
間違い無い!
真犯人はモクレンの花束を貰って居ないのだ!
何故なら、その前に今井さんを殺害したからだ!
こうして、事件の捜査は仕切り直しとなった。
「ねぇ、綾乃?」
「何ですか?
犯人が特定できそうですね!」
「充電が切れました。」
「は?」
「キスして下さい。」
「な、な、何でそうなるんですかぁぁぁあ!?」
「僕たち恋人同士なんですよ!?
それなのに、あなたは事件疫病神に浮気ばかりして、ちっとも僕の方を向いてくれないじゃ無いですか!」
は?
事件疫病神に…
浮気…?
「言っている事がわかりません!」
「いいから、舌絡ませてください!」
「よくなーい!
ん…!
んふぅ…!」
宇賀神先生は私を半ば強引に引き寄せるとキスをした。
「綾乃、好きです…
ほら、もっと口開けて…」
宇賀神先生は甘い舌で私の口内を弄ぶ。
そうして、甘いキスは続いていく…が…?
♦︎♦︎♦︎
「事件に戻りましょう!」
「チッ!」
事件にもまた戻っていった。