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名前 早乙女 椿
好きな 鳥
嫌いな 音 猫
年齢 22
身長171 (ヒール有り181)
性格 静かな性格で主人公の親友。
座右の名 『好奇心は猫をも殺す』
小さき男は困惑した。
オレンジ色の髪揺らして皮膚には汗が染み付いている。
小人は彼だったものを見つめた。
「手前エ、女なのかよ、」
大きく見開いた目は包帯を巻いた花魁を眺める。
夕焼け色に目元が化粧をされており、唇には紅くも見惚れるような色だった。
姿勢は正しく、綺麗な所作で振る舞っていた。
「わぁ、やっぱ何時もより一層、綺麗だね」
赤髪の女性は揶揄い。
黒衣の男は不機嫌な様だった。
「そりゃ、やっと外に出られたからね」
生き生きとポートマフィアの廊下を歩いた。
早々と太宰は花魁よりも前行き、目印のように部屋の前に立った。
少し寂しげのある瞳が揺らし笑みを繕っていた。
太宰は思った。
今ここで離れて仕舞えば彼は死んでしまうのではないか。
過去のトラウマが脳裏によぎる。
少しの震えが止まらなかった。
彼は息を吸い吐いた。
心を落ち着かせた。
「何、寂しそうな顔してんだ笑」
不意にも織田作に似た声に変え耳に囁いた。
「寂しいなんて、」
太宰は孤独な人生を送った青年だ。
だが1人の遊女によってその孤独な詰まらない人生の足しになるのなら彼は花魁を1秒たりとも離したくない。
そんなどろついた感情が湧いていた。
「ちゃんと戻るから」
そう言うと彼の頭を撫で扉を開けた。
1人の黒猫を置いて