国枝優 sid
「 …そろそろ帰ってくる頃か…? 」
「 東さん、東裕真さん。診察室2にお入りください 」
お、来た来た。
「 失礼します。 」
「 えっと、あぁ座ってもらって。レントゲン撮ってもらったんですけど左足首のここにちょっとひび入ってるのわかるかな… 」
モニターに映ったレントゲンを指さす。
「 まだ軽傷ですが、骨折ですね…詳しく言えば閉鎖性骨折。傷口の無い骨折です。ちゃんと治療すればバレーを続けれないってことはありません。 」
少年は少し暗い顔をした。
それから入院の話もした。バレーボール。彼は強豪の生徒だった。
インターハイの決戦で足を無理したそう。
次の春高までに復帰したいらしいが、果たして5カ月げ完治はできてもバレーできるまでに戻せるのか…
リハビリのこともあるし…
いや、考えていも意味はない。
今すべきことは患者さんへの状況説明。俺の頭の中だけじゃダメだ。
それから入院から退院の流れ。バレーボールの復帰までの事を相談した。
「 はい。お願いします。 」
東裕真くんの入院が決まった。
コメント
2件
区切り方とか全部上手すぎて … > < ほんと憧れです … !!